賑わいづくりに取り組む商店街を表彰する「第5回かながわ商店街大賞」の特別賞に上町商店街連合会(今関直司会長)が選出された。10日に横浜市内のホテルで授賞式が開かれ、賞状が贈られた。今年度から新たに創設された大型店部門では、イオンリテール久里浜店が大賞を受賞。全体で7枠ある内の2枠を横須賀勢が占め元気さを印象付けた。
上町商店街連合会は、4つの商店会・約150店舗で構成。2年前から「英語が少し話せる商店街へ」のスローガンを掲げ、米海軍基地に暮らす外国人などが気軽に訪れることができる体制づくりを進めている。
具体的なところでは、英会話を身に付けようと「英語でしゃべれないと!!」と題した教室を開講。国際交流協会から講師を派遣してもらい、約20人の商店主が週に1回のペースで学んでいる。ここでは主に「英語に慣れる」ことを重視している。このほか商店会が主催するイベントで、英語版ポスターを独自に作成してPRを行ったり、外国人客の接客に翻訳機を活用する市の実証実験に積極参加するなどの姿勢も評価された。
発案者である齋藤玲子さんは、「実際の集客にはまだ結びついていないが、商店街全体で外国人を迎える下地はできつつある」と説明。英会話教室が商店会メンバーのコミュニケーションの場としても機能しており、「課題を共有できるようになった」と副次的な効果も得られているという。
地元連携でイオン久里浜店
新設された大型店部門は、商店街との連携や共存が評価のポイント。大賞受賞のイオン久里浜店は、久里浜商店会と電子マネー「ワオン」の相互利用を全国に先駆けて取り組んできた実績に加え、商店会の一員として数々のイベントを協力して実施している点が認められた。
授賞式で挨拶した黒岩祐治県知事は、「相反する存在だった大型店との連携が進むなど商店街も新しい時代を迎えている。県では1000通りの観光ツアーの策定を進めており、商店街観光もどんどん組み込んで経済のエンジンを回していく」と力強く話した。
このほかの賞では、商店街大賞に上溝商店街振興組合(相模原市中央区)、準大賞に丸山台いちょう坂商店街(横浜市港南区)、東林間商店街振興組合(相模原市南区)、特別賞に江田駅周辺商店会(横浜市青葉区)が選ばれた。
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