横須賀市西部の海の風景を、友禅の技法で表現した染色作家・中村光哉。横須賀美術館で今月11日(祝)から催される企画展では、作品約80点から、今も色褪せない彼の世界を紹介する。
友禅の人間国宝、中村勝馬を父親に持ち、東京美術学校日本画科を卒業後は、友禅ではなく「ろうけつ染め」による黒を基調とした作品を展開。大胆なデザインと独自の画面構成でその世界を確立した。技法を友禅に転換したのは、1984年に横須賀の海をのぞむ高台に居を移してから。佐島や長井、小網代や油壺など港のスケッチを基に、海や漁船・漁具をデザインに取り入れ、個性的な作品を生み出した。
会場では、高度な染色技術を用いた、ろう染め・友禅作品のほか、父・勝馬の着物も紹介。陶芸作品や氏が手掛けた横須賀芸術劇場の緞帳デザインなども展示する。着物で入館した人には同展の絵はがきを進呈(なくなり次第終了)。
会期は4月16日(日)まで、今月12日(日)は無料観覧日。問い合わせは同館【電話】046・845・1211
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