神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
横須賀版 公開:2017年2月17日 エリアトップへ

満願寺住職で「禅の坊さんもぼやく。そして学ぶ。」を上梓した 永井 宗直さん 岩戸在住 53歳

公開:2017年2月17日

  • LINE
  • hatena

心をゆるめる禅の教え

 ○…「50代に向けた禅語の応えを」と編集者からの提案に、1年がかりでまとめた。今月上梓した「禅の坊さんもぼやく。そして学ぶ。」では自身を振り返り、本音もぽつり。”禅ブーム”と言われる中で、その心持ちを分かりやすく語る。

 ○…お寺の次男で、仏教系の大学に進学したものの、モトクロスに夢中になっていた。進むべく道に悩んでいた時に出会ったのが、手塚治虫の『ブッダ』。仏教は「死んだ人のためにある」と思っていたが、「生き方を示すもの」と気付かされた。視点が変わると一気に関心が深まり、卒業後は京都の天龍寺で修行に身を投じた。座禅では足の痛さに堪え、先輩には雑巾の絞り方で叱られ―日課に追われる中で”禅”の気付きを学び、3年間の濃密な時が過ぎた。著書には「失恋を癒してくれたのも座禅だった」と、正直な心模様も表す。かつては、人見知りだったが、「考えすぎの性格で。でも修行当時、関西弁でいじられて、挨拶や言葉を返すのも楽になっていた」と笑う。

 ○…満願寺を訪れたのは、建長寺の教学部に勤めて20年ほど経った頃。当時、檀家はたった3軒、元来は鎌倉時代に由緒がある禅寺。「観音さま」の存在に後ろ髪を引かれ、再興に力を注いだ。「芝との追いかけっこだった」と苦難もあれど、「丁寧な暮らし、ゆったりとした学びの場ができた」と振り返る。感謝しているのは寺を盛り立てようと、境内の掃除など重労働にも手を携えてくれた地域の人々。心の「拠り所」になっていることを嬉しく思う。趣味の釣りで出会う人たちも「姿勢やマナーが気持ちいい」と一言。「まだまだ周囲に学ぶことが多い」と襟を正す。

 ○…毎月の座禅会では若い世代の人も増えているという。「善悪や損得、執着心やネガティブな考えをどう収めるか。受け入れる、与えるという側にシフトすると、心がゆるむでしょ」と柔和な笑顔を見せた。

横須賀版の人物風土記最新6

三木 真理子さん

「関根川〜相模湾海中 水の輪つなぎ活動:chotto」の代表を務める

三木 真理子さん

秋谷在住 

4月19日

今野 睦夫さん

横須賀市ラジオ体操連盟を設立し、会長に就任した

今野 睦夫さん

二葉在住 82歳

4月12日

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

ピアニストとして地元で初のソロリサイタルを開く

美里 芽玖(みさと めぐ)さん

平成町在住 22歳

4月5日

佐久間 大輔さん

大阪市立自然史博物館の学芸員を務める

佐久間 大輔さん

三春町出身 56歳

3月29日

新谷 健(たけし)さん

娯楽劇を演じる市民劇団「浜の隠居の会ぷらす」の代表を務める

新谷 健(たけし)さん

鴨居在住 68歳

3月22日

山田 裕子さん

鉄道ファンコミュニティ「よこすか子鉄くらぶ」を主宰する

山田 裕子さん

野比在住 49歳

3月15日

あなたの街の植木屋さん ハロー・ガーデン

土日祝OK!見積り・出張費0円!1本からでも対応します!

<PR>

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

横須賀版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

横須賀版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook