昨年12月に市議会定例会で(仮称)中央こども園の整備に関して、調査等の補正予算が否決されたことを受け、事業計画が白紙となっている。先月23日に開会した第1回定例会では、これに関して質問が相次いでいる。
市が一昨年策定した「公立保育園再編実施計画」では、上町・鶴が丘保育園を移転統合し、(仮称)中央こども園を開設する予定だった。ヴェルクよこすか隣にある国の合同庁舎跡地の一部を取得し、当初は2019年の開園を計画していたが、土地購入の価格が折り合わず延期。さらに30年の定期借地とする補正予算案も議会で否決されたため、計画の見直しを迫られていた。
待機児童施策に影響
市議会第1回定例会の施政方針で吉田雄人市長は、子育て支援事業に重点を置くことを示している。先月23日には、保育園整備について田辺昭人議員(自由民主党)が質問。吉田市長は、計画の遅れが待機児童対策に影響を及ぼしていることを認めたうえで「公立保育園の再編については来年度、市が策定する『実施計画』に基づき見直す」と話した。北地区(追浜保育園の移転と建て替え)と南地区(森崎・ハイランド保育園の移転統合)でのこども園設置に関しても、候補地の選定が進んでおらず、これらを含めたスケジュールを再検討するという。
「病後児保育の整備を」
市は、認定こども園に病後児保育の併設を計画している。整備全体の見通しが不透明な中、小林伸行議員(研政)は、「現状では、市内にうわまち病院にしか病児・病後児保育がなく、市北部や南部からは使いにくい。1カ所では足りない。今すぐ使いたい人に対して、市はどう対応できるのか」と質問。認定こども園内ではなく、駅前などに複数個所整備することを提案した。
これに対して市長は「幼児教育と保育の実践、地域子育て支援の総合拠点として、認定こども園のあり方を市が率先して示す役割があり、病後児保育も含めてワンストップで集約する」と答えるにとどまっている。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|