県立保健福祉大学の学生5人がこの春、県住宅供給公社の浦賀団地(浦上台)に「団地活性化サポーター」として入居する。同公社は昨年4月、健康増進や新たなコミュニティ形成などに関する連携協定を同大と締結しており、学生の入居で地域活動をより活発化させる狙いがある。
今月4日には、住民との親交を深めるため、若手演奏家「ユースオーケストラ」を招いたクラシックコンサートを開催。団地集会所には約30人の住民が集まり、バイオリンの音色に耳を傾けた。全員で合唱するプログラムでは、隣りに座った住民と手を繋いで歌う場面もあった。学生は、チラシ配りや当日の受付を担当するなど、裏方でコンサートを支えた。
「地域に溶け込みたい」
先月、すでに社会福祉学科の1年生2人が入居、新学期までに栄養学科2年生2人と新入生1人が新たな住民となる。学生たちは学内に掲示していた「居住による団地活性サポーター募集」を見て、転居を決めたという。
団地から駅まで徒歩5分、学校まで片道30分程度で一人暮らしの住み替えが大半。「地域活動やおまつりなどに参加したい」「明るくて良い雰囲気」「趣味の琴や書道などで交流したい」「周囲とのつながりを深めたい」「地域でできることを考えたい」と新生活への期待を膨らませた。
浦賀団地(356戸)は1970年に竣工、世帯主が65歳以上の住居は64%と、同公社の団地の中でも高齢化が顕著だという。
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