議会報告 石炭火力は世界に逆行 日本共産党 県議会議員 井坂新哉
2月16日の県議会の代表質問で、久里浜にある東京電力の火力発電所を石炭火力発電所に作り変える計画について質問しました。
石炭火力発電は、二酸化炭素やPM2・5、水銀などを多く排出するため大気汚染が心配されます。
◇世界の温暖化対策
石炭火力を減らす取り組みは諸外国で進み、イギリスでは2025年までにすべての原発・石炭火力からの撤退を表明しています。
また、石炭関連産業に対する投資をやめる動きも広がっており、米国のモルガン・スタンレーなどの大手金融機関も投融資の削減方針を発表しています。さらに、「再生可能エネルギー100%」を宣言する企業も増え、BMWやグーグル、イケアなどがあります。
パリ協定後も、原発と石炭火力をベースロード電源とし、アジアへのインフラ投資の一つとしている日本は世界の流れに逆行し、時代遅れとなっています。
◇再生可能エネルギー 更なる普及を
この計画は現在、環境アセスの手続きが進められていますが、事業者の説明はあまりにも不十分で、県の環境アセス審査会でも厳しい意見が出されています。
そのような中、今年になり、関西電力は兵庫県赤穂市で計画していた石炭火力発電の計画中止を発表しました。 県知事から「二酸化炭素削減の取り組みに疑問がある」などの厳しい意見もあったとのことです。
黒岩知事は、県の温暖化対策を後退させる計画はやめるよう求めるべきです。
ドイツのフランクフルト市などでは、「自然エネルギー100%」を目指しています。神奈川県や横須賀市も再生可能エネルギーの更なる普及を強めましょう。
【プロフィール】現在県議1期、日本共産党県議団長/法政大卒、市議4期/長沢中同窓会長、大津高校バスケ部OB・OG会役員
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