世界のトップセイラーがしのぎを削るウインドサーフィンのワールドカップ(以下W杯)が、津久井浜海岸を舞台に5月11日(木)から16日(火)の日程で実施される。24年ぶりの国内開催。全国の愛好家やファンから熱い視線が注がれており、期間中3万人の来場者を見込む。迎える地元も応援ムードに沸いている。
ウインドサーフィンW杯
大会メインスポンサーを全日本空輸株式会社(ANA)が務める。同社の社員提案が大会誘致のきっかけとなり、全国屈指のゲレンデとして知られている津久井浜が会場に選ばれた。横須賀市も主催者に名を連ねており、実行委員メンバーとして準備を進めてきた。
大会ではウインドサーフィン種目のうち、早さを競う「スラローム」と呼ばれる競技が行われる。風速4m以上の風が吹けばレースが成立し、連日観戦が楽しめる。約90人の選手がエントリー、迎え撃つ日本人勢は20人。津久井浜をホームとしている穴山未生、須長由季、鈴木文子の3選手は表彰台を狙える位置まで競争力を高めており、大きな期待が寄せられている。
会場では、レース観戦だけでなく、家族連れで楽しめるイベントも用意されている。地元の人気飲食が出店する三浦半島グルメフェスに、航空券や宿泊券が当たるプレゼント大会もある。
波及効果も
W杯を地域活性につなげようと地元も動いてきた。ボランティア有志で「市民応援団」を結成、これまでチラシ配布などの地道なPR活動を展開してきた。本番では会場誘導や場内清掃等で運営の支援を行うという。飲食店では関連商品の開発も進んでいる。
横須賀市もマリンスポーツが楽しめる環境を前面に押し出した定住戦略を仕掛ける。津久井浜周辺に移住体験用の住宅を確保し、海を感じる暮らしを味わってもらう方針だ。
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