障害者雇用の促進を目的とするNTTドコモの特例子会社「ドコモ・プラスハーティ」が、横須賀リサーチパーク(YRP)に進出することが決まった。横須賀市が用意している企業誘致の支援補助金を活用して、9月をめどに事業を開始する。障害者雇用の新たな受け皿として期待される。
同社は重度障害者雇用を積極的に進めるために2015年に設立された新会社。ドコモ社屋の清掃作業や印刷業務を行っている。
市では、障害者を雇用する特例子会社の設立・誘致を進めており、支援補助金制度が進出を後押しした。同社では今年度は、5〜6人の採用を予定しており、将来的に20人程度まで規模を拡大していく方向。
障害者雇用を促進する特例子会社の市内進出は6年ぶりとなる。11年には、佐原に新設された大手飲食店チェーン、コロワイドグループの関連会社「ココット」が事業を行っている。
今回の企業誘致実現の背景には、市が提供する障害者雇用の促進と安定を目的とした「特例子会社等設立支援補助金」制度の存在が大きい。市内に事業所を設立する際に、建物の整備費や備品購入費、事務費などに上限540万円を補助する市独自の取り組みだ。従業員1人当たりに月額3万円を支給する雇用奨励金も用意し、企業進出を促す環境を整えてきた。ドコモ・プラスハーティの担当者は「補助金制度は、横須賀進出に踏み切った大きな要因の一つ」と話している。
自立支援法の改正などもあり市では、12年度に1・87%だった障害者の雇用率が16年度に2・11%にまで上昇。今回の事業所新設で市は、雇用拡大を期待している。
横須賀版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|