今夏の男子ソフトボール世界選手権で日本代表メンバーとして戦った 古敷谷 亮さん 野比出身 26歳
世界の経験、未来の糧に
○…高くて分厚い「世界の壁」を直に体験する貴重な機会となった。今夏に開かれたソフトボールの世界選手権大会。夢であり、目標だった日本代表メンバーの座を掴んで出場したが、力の差をまざまざとみせつけられた。チームの結果は5位。130Km超の速球に圧倒的なスイングスピード。自信は見事に砕かれたが「最高な環境で最高レベルのソフトに触れることができた。それだけでも大きな収穫」と表情は晴れやかだ。
○…大学卒業後、ソフト漬けの日々を求めて高知県にある社会人クラブチームの門を叩いた。全国的にも古豪として知られるが、世間一般にはマイナースポーツの域を出ず、選手は仕事との両立に苦慮。本人も一般企業に身を置きながら、就業後と休日の時間をフルに使って活動している。東西に分かれ年間を通してリーグ戦も行われているが、メディアで報じられることはほとんどない。競技人口の多寡が世界での順位に直結する。「狭いフィールドで繰り広げられるスピード感と迫力。試合展開の早さを一度でいいから見てもらいたい。ソフトの認識が変わるはず」
○…横須賀は全国でも有数の少年ソフトが盛んなエリアだが、中学・高校で野球に転向していく選手が大半を占める。そうした流れに逆らうように、高校は静岡県沼津市にある常勝校の飛龍高校に”ソフト留学”。日体大に進みチームの主力として活躍した。
○…今から4年前、社会人チームに挑戦する間際にこう話していた。「選手として自分がどこまでやれるのか、いつもそのことを考えている」─それは代表メンバー入りという形で成果を掴んだ。現在は所属チームのリーグ制覇に全身全霊を傾ける。その先の未来を聞けば「スポーツビジネスでの成功」と間髪入れずに回答。ゆくゆくは家業のゴルフ練習場とフットサル教室を引き継ぐ考えだという。「選手としての経験や体験を活かしたい」
|
|
|
|
|
|
|
<PR>