横須賀版 掲載号:2017年11月3日号
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本格スイーツ好きなだけ介護施設の個性派サービス

社会

自作のケーキを提供する日下さん
自作のケーキを提供する日下さん
 紅茶を使った柿コンポートのタルトや、スダチとホワイトチョコのムース。季節を感じる本格派のスイーツがずらりと並ぶ。まるで洋菓子店と錯覚してしまいそうだが、ここは三浦市にある介護老人福祉施設「ケアホーム三浦」。今年6月の開所以降、月1回、デイサービス利用者向けのおやつとして、元パティシエが手づくりするユニークな「デザートビュッフェ」を行っている。

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 「美味しいので、いつも楽しみにしているんです」と利用者。午後3時を回り、色とりどりのスイーツがフロアに運ばれてくると目を輝かせる。これらを手掛けるのは、施設の調理師で元パティシエの日下政弘さん(同市在住)。長年勤めていたホテルを退職後、仲間からの誘いを断り、介護業界へ。病院や有料老人ホームで調理の業務に携わっていた。菓子作りからは遠ざかっていたが、「ケアホーム三浦」で、パティシエとしての腕を買われ、デイサービスのおやつも担当することに。「今までの技術を活かせる喜びが大きい。食べてもらう相手は変わっても、やりがいは変わりません」。聞けば、残食は毎回ほぼゼロ。「これ以上嬉しいことはない」と満面の笑みを浮かべる。

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 高齢者に提供するデザートというと、飲み込みやすいゼリーやババロアが一般的。しかし、日下さんは食べる楽しみを引き出そうと、旬や盛り付け、食感、手づくりにこだわる。「単に栄養を摂るだけでなく、生きがいや明日への活力にしてほしい」という想いがあるからだ。現在は、指導役として同僚調理師らに菓子作りのノウハウを指南。「『自分もやってみたい』と思ってもらうことで、『より美味しいものを作りたい』という職場の士気も高まった」とやりがいを語った。

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