横須賀版 掲載号:2017年12月8日号
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「病気で生まれてよかった」 女子ソフトボールの西山さん

スポーツ

女子ソフトボール五輪金メダリストの西山さん。母校である常葉中で講演
女子ソフトボール五輪金メダリストの西山さん。母校である常葉中で講演

 重度の心臓病を抱え、米での移植手術を希望している森崎小学校2年の岡崎雫さんを励ますチャリティー講演会が今月3日、常葉中学校体育館で開かれ、2度の心臓弁移植手術を経験しながらトップレベルのソフトボール選手として活躍する西山麗さん(33/豊田自動織機所属)が自身の経験や率直な思いを話した。「しずくちゃんを救う会」が企画した。

 西山さんは安浦町出身で常葉中は母校。幼稚園の頃に「大動脈弁狭窄(きょうさく)・閉鎖不全症」と診断され、運動制限などを強いられながらも、小学生時代はバスケットボールに熱中。中学入学と同時に両親から「攻守の交替で休むことができる」とソフトボールを勧められ、キャリアのスタートを切った。しだいにボールを打つ楽しさ、チームスポーツの魅力にのめり込むようになり、この先も思い切りプレーが出来るようにと、14歳の時に同じ年齢の米国の女の子から心臓弁の提供を受け、移植手術を行った。

 「思う存分に練習できないなどの制限は、実業団の厳しいレギュラー争いでハンデと感じたこともあったが、あきらめない強さを病気から学んだ。当たり前の日常を大切に感じ、両親や周囲の応援を素直に感謝できた。病気で生まれてよかったとさえ思える」と西山さんは過去と現在の心境を語った。弁が耐用年数を過ぎ、昨年5月に2度目の手術に踏み切った経緯にも触れた。人工弁の使用を余儀なくされ、選手続行が厳しくなった現状を報告。「移籍後の2年間は病気と向き合う時間が多く、苦しい日々を過ごしたが、ベンチで過ごす選手の気持ちなどを理解できた。すべての事が意味を持っている」と自論を述べた。西山さんは12月で現役引退を表明。今後は地元に根を下ろしながら、次世代の選手育成に関わっていくという。

「できる限り力になりたい」

 当日の会場では、西山さんと「救う会」の池井将代表のトークも行われた。以下は発言の抜粋。

──しずくちゃんは現在、東大病院で闘病生活を続けている。

 西山「私は2度目の手術を昨年5月に行った。限られたスペースでの入院生活は大人でもストレスと不安を感じた。幼いしずくちゃんはやりたいことも制限され、精神的に厳しいだろう」

──1度目の移植手術では14歳の女の子から弁の提供を受けた。これについて思うところは。

 「タイミングや運もあった。自分の身体との相性も非常によく本来(5〜10年)よりも長く、15年以上も機能してくれた」

──臓器移植の国内事情は。

 池井「国内では法整備が整い、技術面でも可能となっているが、圧倒的に実施数が少ない(昨年で1件)。命の捉え方や倫理観、ドナー数などの事情が絡み合い移植医療が根付いていない」

──「救う会」の活動のゴールは。

 池井「3億1千万円を目標に募金活動を展開中だ。手術費のほか、米への渡航費や滞在費を含んでいる。私たちは手術が無事に終わって、家族が元の生活に戻れることを最終目標としている。現在、約2億6千万円の支援が寄せられており、あと一歩の状況。みなさんの力を借りたい」

西山さん(中央)、池井代表(右)による檀上トーク
西山さん(中央)、池井代表(右)による檀上トーク

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