横須賀市は先月27日、横浜DeNAベイスターズとファーム施設移転に関する基本協定を締結した。夏島町の追浜公園内に、総合練習場と選手寮を整備する計画。年間30試合程度だった横須賀スタジアムでのホームゲームを、100試合を上限に増やすほか、練習場に関しては、選手が使っていない間、市民が利用できるよう調整していくという。
地域活性化に期待
現在の総合練習場(長浦町)の老朽化もあり、同社が移転を検討。スタジアムの隣接地に練習設備を整えることは、「ファーム強化、選手育成のうえでも有意義なこと」と同社の池田純社長は話す。新設する練習場は、1軍本拠地である横浜スタジアムのグラウンド規格に近い形を考えており、最新の分析機器なども備えていくという。
また、同社では「コミュニティボールパーク」化構想を打ち出し、野球をきっかけにしたコミュニケーションの創出に力を入れていることから、池田社長は「(横須賀でも)野球を軸に地域と密着し、スポーツ文化の発展に寄与したい」と話す。吉田雄人市長も「プロチームの存在が身近になることで、子どもたちにも夢や希望を持ってもらえる。スポーツにフレンドリーな都市イメージを創出し、集客・地域経済の活性化にも繋げられれば」と期待を表す。
市民利用に代替施設
総合練習場に関しては横須賀市が20億円を投じて整備し、DeNA側に貸与。同社が管理し、使用料として年間1億8000万円を20年に渡り市に払う。来年10月に着工し、供用開始は2019年3月を予定している。
現在の追浜公園第2・第3野球場は廃止となるため、市は佐原地区のリーフスタジアム(サッカー場)隣に硬式野球場を整備する。また、軟式・ソフトボール等に対応できる多目的広場をアイクル(浦郷町)の隣接地に設ける予定で、新たな野球場2施設の土地取得と整備には、計22億かかるという。市では、市議会第2回定例会で補正予算案を提出する方向。
アイクル横の新施設は18年3月、佐原の野球場は19年3月の供用となるため、現施設が閉鎖してから最長で1年半、使えない時期がある。市では「民間のグラウンドなどを調整して使えるようにしたい」と話している。
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