横須賀市は、無人航空機・ドローンの飛行実験や操縦訓練のできる専用フライト練習場を市内長坂5丁目に開設する。先月24日に閉会した市議会定例会の補正予算で承認を得た。9月に用地整備を行い、早ければ秋以降に供用を開始する。
飛行実験や操縦訓練
上空からの撮影や商品宅配など様々な分野で活用が期待されている産業用ドローン。操作方法の習得や開発研究の実証実験を行う場所を地元の事業者などがかねてから求めており、それに応えて市が開設に踏み切る。
市はICT関連企業の誘致・集約をめざしており、新たに拠点を設けることで実現性を高めていく考え。横須賀リサーチパーク(YRP)が、災害時の仮設ネットワーク拠点としてドローンを利用する研究開発を進めていることもあり、この分野に参入する企業や事業者の関心を集めることで裾野の拡大にも取り組む。
開設予定地の所有者は西武鉄道(株)。約5000平方メートルの土地を借り受けて、機体が離着陸できる環境を整備する。除草などの事業費として約550万円を計上している。
ドローンの使用をめぐっては、昨年12月に航空法の一部改正で飛行ルールが新たに設けられた。人口集中エリアや150m以上の高さの空域では許可が必要となるが、長坂の同地では利用に制限がなく、自由に飛ばすことができるといった利点がある。市経済部によれば、当面は利用者を登録制とし、無償で使用できるようにする。操作研修会なども開いていく方向だという。
市内でドローンを利用したビジネスなどを展開している「3DSurveyplus合同会社」の堂城川厚さんは「産業利用はアイデアを含めて将来的なもの。現時点では、個人や企業を対象にした操作研修などが一つのビジネスになると感じている」と期待を話した。
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