映画を通じて横須賀の魅力を全国に発信する──。地域活性化の看板を掲げてスタートした映画製作プロジェクトの第1弾作品「スカブロ」が完成し、18日に関係者向けの試写会が本町の「横須賀HUMAXシネマズ」で開かれた。6月3日(土)から同館で先行上映される。
「ロケ地も出演者もオール横須賀の作品づくり」。着想から4年、自ら脚本・監督を務めた舟倉在住の映画監督、矢城潤一さんは舞台挨拶で「死にもの狂いでつくった作品。ここが出発点。横須賀だけでなく全国に轟かせたい」と喜びを噛みしめながら展望を語った。
完成までの道のりは困難を極めた。キャストの出演交渉に製作費の調達が思うように進まず、足踏み状態が続いたが、矢城監督の高校時代の同級生を中心とした支援組織が活動を盛り立てた。地元企業と市民に協力を呼びかけて出資と協賛を約5000万円集めた。
作品名の「スカブロ」は、横須賀の「スカ」とブラザーの「bro」(ブロ)を組み合わせた造語。兄弟・仲間・家族のつながりが物語の重要な要素となっている。ストーリーは、ハーフの女性に母親探しを依頼された兄弟が真実を突き止めるべく奔走する群像劇。主演を窪塚俊介さんと実弟のRUEEDさんが務めているほか、小泉孝太郎さん、窪塚洋介さんが登場するシーンもある。ドブ板通りを中心に見覚えのある風景や街並みが随所にちりばめられており、市民ならではの楽しみ方もできる。
初日の3日には舞台挨拶があり、矢城監督、俊介さん、RUEEDさんらがステージに立つ。上映時間は同館(【電話】046・820・0200)で確認。特別前売券は1500円で発売中。
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