横須賀市はJR久里浜駅周辺地域の土地利用方針案を策定した。西側出入口の開設や商業施設設置などが盛り込まれている。地元住民へ説明を行い、土地を管理するJRや国と意見交換しながら計画を進めていく考えだ。
今回方針案が示されたのは駅前にある駐車場や国有地を含めた約9・3haの土地。京急久里浜駅前に比べ、店舗数が少なく閑散としている同駅周辺を市は居住機能や生活利便施設が集積した拠点市街地にしていきたい考えだ。調査費として昨年度約660万円を計上。まちづくり政策を示した横須賀市総合計画や地元住民の意向をくみ取りながら、方針案を策定した。
市が示した主な案は一方通行の多い自動車動線を含めた回遊性の確保。現状1つしかない改札を西側にも開設することや、京急久里浜駅に近い場所に設けることで乗り換えをスムーズにしていくなどの意図がある。
また、居住スペースを設ける案や商業や観光機能の複合ゾーンを設置する計画など複数の案を示している。今後はJRや国との話し合いを進めていく予定。市の担当者は「あくまで素案。これから協議の中で大幅に変更していく可能性もある」と実現時期なども含めて慎重な姿勢を示している。久里浜地区連合町内会会長の小川喜久雄さんは同地域に警察署の移転が予定されている事にも触れ、「拠点集約も進み、地域の利便性が高まることは住民として嬉しいこと。市の説明を聞いて意見を伝えていきたい」と期待感を示した。
商店街も再開発へ
久里浜商店街でも再開発の動きが持ち上がっている。昨年には市の委託を受けた事業所が久里浜4丁目地区(2・1ha)の再開発プランの基本方針案を策定。京急久里浜駅と商店街をデッキでつなぐなどの構想案を示した。市も4月に再生計画図を作成しており、地域も含めた3者で協議を進め、方針案を固めていく。
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