外見からはわからない、内部疾患を抱えた人が、周囲に配慮を必要としていることを知らせる「ヘルプマーク」。裏側には服用中の薬や必要な支援を記すことができる。東京都が全国への普及を目指しているもので、都営地下鉄を中心に公共交通機関に配布し、マークを付けた人への声掛けなど、配慮を呼びかけている。
金谷在住の高橋綾さんは、同マークの全国的な普及に向けて立ち上げられたボランティア団体「全国ヘルプマーク普及ネットワーク」に、今年4月から参加している。自身も内部疾患を持つ一人で、4年前に頸椎ヘルニアの手術を受け、現在も首への過度の負担は危険な状態。また、涙や唾液の分泌などが障害される「シェーグレン症候群」という病気も患っている。見た目からは判断できないため、電車や道路で平気でぶつかってくる人も少なくない。同じ悩みを抱えている人やマークの存在を知らない人に認知してもらおうと、ボランティアへの参加を決めた。
普及に向けて
横浜や川崎といった都心に近い地域では徐々に知られてきてはているが、横須賀での認知度はまだまだ低いという。「始動したばかり。これから、県や市できること以外の普及活動を、私たちで取り組んでいきたい」と高橋さん。現在はブログやフェイスブック等のSNSを利用したPRを行っている。今後は、マークの存在を身近に感じてもらうため、地域開催のイベントに積極的に参加し、周知の機会を増やしていく。また、ストラップをファッションアイテムの一つとして考えてもらうなどの方法も考えおり、幅広い層への認知に向けて工夫していく方針だ。
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