障がいを抱えて生きる人が社会とどう向き合っていくのかを考える集会が今月14日、田浦教会で行われた。脳卒中などの後遺症を抱える有志で作る「よこすか片マヒ希望の会」主催。
第1部では、県立保健福祉大学初代学長の阿部志郎氏=人物風土記で紹介=が「障害を抱えて生きる」をテーマに講演を行った。欧米と日本の福祉に対する考え方の違いや、障がい者が前向きに生きるためのアドバイスなど、自身の体験談を交えながら説いた。話の中で、米の視覚障がい児の施設を訪れた時の話を例に挙げ「目が見えないということは、肌の色(人種)関係なく接することができる。これは神が与えた才能」とエピソードも紹介。
終盤には、障がいを抱えた人たちに望むこととして「自分を信じること」「人と比べずに自分の道を探すこと」「同じ経験を持った仲間を大切にすること」「社会との接点を持つこと」などのメッセージを贈り、講演に参加した約60人が聞き入っていた。
第2部では、「学生と学んで得た私たち障碍者の未来」と題して、同会の会員が、県福大・作業療法学科の授業に参加したときの成果や今後の予定をパネルディスカッション形式で報告。同会の妻沼祐一会長は、「自分たちの病状や苦しみなどを、作業療法士を目指す若者に知ってもらえたら」と狙いを話し「授業への参加が社会との接点になっている」と続けた。参加した学生は「机上の学習だけではわからないことがたくさんある。貴重な経験になった」と授業の感想を述べた。
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