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三浦

最新号:2012年1月27日号

先月末に行われた第5期朝日アマチュア囲碁名人戦(朝日新聞社、日本棋院主催)で、タイトル防衛を果たした

常石 隆志さん

初声町在住 19歳
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2010年8月 6日号

囲碁界の若武者、目指すは世界

 ○…人並み外れた大局観は、まさに天賦の才—。昨年、初出場で初優勝を飾った朝日アマチュア囲碁名人戦。18歳での優勝は最年少タイ記録だった。歴史的勝利から1年。トップアマとして挑戦者を敗り、見事防衛に成功した。今月には、アマ2大タイトルのもう一つ「本因坊戦」(毎日新聞社主催)が控えている。2冠は手の届くところにある。そして、その先に待っているのはプロの世界だ。

 ○…地元では決して囲碁が盛んという訳ではない。家庭にも囲碁の文化は無かったという。「夏になれば虫取りをしたり、海で泳いだり、よく家の外で遊んでいました」と振り返り、やんちゃな少年時代を過ごしていた。囲碁との出会いは小学5年のとき。一躍ブームを巻き起こしたアニメ『ヒカルの碁』の影響を受けた。始めたきっかけは、同世代の少年少女らと同じ。小学生プロが誕生する中、スタートはむしろ遅い方だ。家族からは「どうせアニメが終われば辞めるんだろう」と思われていたそう。寝食を忘れるほど囲碁に没頭し、タイトルを獲得するとは、この時誰も予想していなかった。

 ○…だが、地元の囲碁教室で、その才能を一気に開花させた。全体を見渡せる構想力とケタ外れの集中力で周囲を圧倒し、驚異的な成長を見せた。中学1年になると、早くも先を見据え、プロ棋士を養成する日本棋院の院生となった。中学卒業後は、高校には進学せず、囲碁一色の生活。年齢制限のため17歳で院生は辞めたが、その後見事アマチュアの頂点に立った。

 ○…話しぶりは穏やかで冷静だが、ひとたび碁盤の前に腰を据えると、真剣な表情を見せる。本因坊戦を終えると、9月からはプロ試験が待っている。わずか8年ほどの囲碁人生だが、今年は大きく躍進する年になりそう。将来は「世界で戦えるプロになりたいです」。囲碁の若武者は、最後に熱い眼差しで抱負を語った。

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