最新号:2012年1月27日号
2010年8月27日号
好きを原動力に、前へ
○…「やっぱり私は水泳が好き。それなくして今の自分はいない」−。3歳から水泳を始め、大学卒業と同時に引退。教員の道を歩み始めたが、その年の県の実業団大会に出場し、「水泳の楽しさ」を改めて感じた。続けるならもう一度チャレンジしたい、と水泳部で指導する傍ら、自らの大会にも備え、練習の日々だ。
○…数々の習い事のひとつだったが、小学校高学年で全国大会(ジュニアオリンピック)に出場するようになり、いつの間にか「水泳漬け」に。高校では納得のいく成績が残せず、大学でも続けた。「負けず嫌いだからかな。辞めようとは思わなかった。頑張った分、結果がついてくるとわかったから」。それは今、指導している生徒たちにも伝えたいこと。「好きでやっている、ということを誇りに持ってほしい」と語る。そして「次の世代を引き上げるのも私の役割。全国大会で指導者として学生時代の恩師と出会えたら」。
○…先月末に行われた全国実業団水泳競技大会では、平泳ぎ50mで4位、100mは3位の好成績を残した。「上位はオリンピック出場経験のある選手。それに次ぐ成績を残せて嬉しい」と笑顔を見せる。実業団の選手は仕事の合間を縫って練習し、大会に臨む。それだけに「水泳が大好き」という雰囲気に包まれている。一旦競技を離れた自分も、原点に立ち戻ることができたという。さらに3歳下の妹も現役の水泳選手として第一線で活躍、弟はこの春、プロテニスプレーヤーとしてスタートを切った。「アスリートとして、兄弟としてすごく刺激になる」。これまでの経験と周囲の刺激、そして何よりも「水泳が好き」が原動力だ。
○…学校では4月から副担任となり、授業などで多忙。だが、「疲れていても泳ぐとすっきりする」と、今では水の中が自分の居場所。「泳いでいる時間は自分だけのもの。そういう時間を持てるのは幸せ」と話すと、爽やかに汗をぬぐった。