三崎の貝がらホールで同窓の作家らと「海のちから展」を開催する画家の 宮崎 眞弓さん 横須賀市在住
海に魅せられ三浦半島を愛す
○…3月19日(土)から貝がらホールで、『海のちから展』を開催する。同展には同窓の作家仲間たちの作品も展示する。
○…東京都渋谷区の下町で生まれ育ち、当初は「東京を離れる意識は毛頭無かった」というが、あるとき大学の先輩の海上自衛官の案内で三浦半島を見て回る機会があったことを発端にその景観・雰囲気に魅了され、2003年に横須賀市浦賀のマンションの販売広告をみるや即購入し移り住み、現在は秋谷のやはり海辺に。その頃から自身の作品の現在も描き続ける『海響(うみひびき)シリーズ』に着手したことからも、受けたインパクトの強さが垣間見られる。
○…今展覧会のきっかけは、移住前のドライブ時にふと立ち寄りその後通うようになった三崎の飲食店「神港」での多くの地元の人たちとの出会いから。それまで銀座の画廊で個展を行なっていたが、「銀座まで観に行けないから三崎でやってほしい」という声をかけてもらい、貝がらホールがリニューアルされた話を聞いたことから、「ぜひ地元の方々にも観ていただきたい」と実現したもの。
○…幼少時代から漠然ときれいな色を見るのが好きで、色水を作ったりして遊んでいた。また、父親が副業としてアパート経営をしていたことで、美大などにも通う学生らにいつも触れていた。あるときその中の一人のお兄さんから何十色もあるクレパスをクリスマスプレゼントでもらったことが忘れられないという。それがある意味原点だったのかもしれない。
○…作品は潜在意識の中にある風景を描く抽象画だが、見たことの無いものを描くのではなく、「逆に対象物の中にずーっと入り込む」と表現する。「わざわざ東京まで行かなくても、身近な場所でぜひ有名無名問わず生の画家の作品に触れていただきたい。そして友人にはぜひ三崎に来てもらいたい」と、芸術を通じての地元の活性化を願う。
|
|
|
|
|
|