226万円を陸前高田へ 炭焼き窯再建募金を届ける
東日本大震災の被災地のひとつである岩手県陸前高田市の地域交流センター「炭の家」の炭焼き窯再建のために、三浦市内の有志らが9月末まで呼びかけていた募金の最終的な総額が226万7343円となり、今月14日、募金会代表が現地を訪れ陸前高田市町に手渡した。全額炭焼き窯の修復の為に使われる。
この募金活動は、市内で福井記念病院や介護老人保健施設「なのはな苑」などを運営する医療法人財団青山会の内藤圭之理事長が呼びかけ人代表となり実施されていたもの。
震災後、「炭の家」は福井県勝山市が借り上げ福祉避難所として利用され、そこで勝山市にかわり運営責任者として青山会が入り三浦市社会福祉協議会ほかを含めたチームで医療支援を行なった。
もともと同施設は、炭焼きの体験や林業体験、炭焼き祭りなど地元生出地区に伝わる伝統を継承していくことも含めた地域交流拠点として役割を果たしてきた。しかし、震災により窯にひびが入り使用できない状態に。現地の状況をみれば窯の改修への地元の経済的負担は困難が予想され、このままでは同地区の炭焼きそのものが消滅しかねない状態にあることから、その様子を直に見てきた支援チームが、窯の改修のために立ち上がった。
趣旨に賛同して多くの人が呼びかけ人に名を連ね、「炭の家・炭焼き窯」再建募金会を発足。当初は100万円を目標に進められたが、予想をはるかに越える金額が寄せられ、最終的には226万7343円に上った。
現地にある3基すべてを再建するためには2〜300万円が必要とされており、そこまでは届かなかったが、確実に復活へのスタートが切られる。
14日に代表として内藤理事長が、寄付金を持って陸前高田市新仮庁舎を訪問。戸羽太同市長に直接手渡した。市長は募金の経緯も聴き「多くの方の心がこもっており大変ありがたいです。また、様々なかたちで陸前高田市の現状を伝えてもらっていたことにも感謝したいと思います」と話し、感激していたという。
贈られた浄財は、「義援金」ではなく、「指定寄付」として同市民生部を通し、炭焼き窯の改修資金としてのみに活用される。
|
|
|
|
|
|