アグリdeデート〜みうら農婚大作戦〜 初のゴールインカップルが誕生 関係者らも成果に喜ぶ
三浦市農業後継者対策実行委員会が企画して3年前から始まった『アグリdeデ―ト〜みうら農婚大作戦〜』を通じて、先月、初の結婚カップルが誕生した。初めての成果に関係者らは喜んでいる。
同企画での初のゴールインとなったのは、市内在住の鈴木克知(かつのり)さん(34歳)・美由紀さん(26歳)御夫婦。先月に挙式を済ませ、美由紀さんは晴れて農家の嫁に。
2人が出会ったのは、昨年開催された同企画。
それまで横須賀市在住だった美由紀さんに同企画に参加した動機を尋ねると、「最初職場の人に企画があることを聞かされ、もともと農業に興味があったこともあり、三浦市の人と友だちになれたらいいなあ」という漠然としたものだったそう。
そして出かけた農業体験は、初めて見るものばかりでとても新鮮で楽しかったという。そんな中で自然に気軽に話せ、いろいろ教えてリードしてくれ、気配りもしてくれた克知さんと自然に仲良くなっていた。
一方の克知さんは、同企画の実行委員として携わっていた先輩に勧められて参加。こちらもバーベキューなどを楽しむうちに、明るくて話しやすい美由紀さんに惹かれていったという。
結果、付き合いが始まり、結婚へ。現在の美由紀さんは、農作業について「まだまだ手伝いくらいしかできない」と大変そうだが、口調は楽しく充実感をもっているようだ。
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『アグリdeデート〜みうら農婚大作戦〜』は、地元農業者と共に農作業を体験し、自然とのふれあいや農業の大切さ魅力を知ってもらうと同時に、新たな出会いの場とする婚活イベント。全国的に農業人口が減る中、三浦市も例外ではなく、その大きな要因のひとつが後継者問題ということで、市農業後継者対策実行委員会が計画したものだ。同委員会は、農業青年が希望を持って農業経営に取り組めるように、配偶者の確保をはじめとする後継者対策活動を促進する役割を担っている。
一昨年からスタートし今年が3回目。第1回(プレ開催)が男性13人・女性13人、第2回が男性20人・女性16人、そして10月末開催された今年は男性20人・女性19人と、これまで述べ101人が参加している。応募も昨今農業に興味を持つ女性が増えているせいか、回を重ねるごとに注目度も高まり、今回は男女とも定員20人に対し、男性が24人・女性は54人だった。
内容も回を追うごとにより充実したものに工夫がされ、関係者によると今回も5組のカップルが誕生。この企画を通じてのさらに多くの”農家の嫁”の誕生を期待している。
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最後に鈴木克知さんは、「お嫁さん探しだけでなくこの企画は三浦の野菜の素晴らしさをアピールでき、農家を身近に感じてもらえるチャンスでもあり、さらに観光に結びつけることもできる」と話し、美由紀さんも「こういう機会があるのはとてもありがたい。今後も続けてほしい」と話していた。
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