三浦RCが50周年 昨年被災地に車両寄贈
三浦ロータリークラブ(RC・秋本清道会長)が創立50周年を迎え、3月10日に記念式典を兼ねた例会を開催した。昨年の震災を受け、式典に予定していた費用を急遽被災地支援に回したため華やかさと出席者を抑えた式となったが、吉田英男市長や近隣のRCの会長らもかけつけ祝った。
ロータリーは、事業と専門職および地域社会のリーダー約120万人が集まる国際的組織。200を超える国や地域に3万3千以上のロータリー・クラブが存在している。特定の政治や宗教に関わらず、すべての文化、人種、信条に開かれた団体で、主な目的は地域社会や職場そして世界での奉仕としており、貧困・飢餓の救済や環境保護、識字向上といった地域社会奉仕プロジェクトの計画、青少年プログラムの支援、キャリア開発の推進ほか、あらゆる教育や国際交流の機会も提供している。
三浦RCは、1962年3月22日に第2780地区(横浜・川崎を除く県内全域)の中の横須賀・三浦が属する第1グループ内に、横須賀RCがスポンサークラブとなり創立された。現在会員数は27名。
式典費用を支援に
当初、50周年にあたり前年度から盛大な式典を計画していたが、昨年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、ロータリーとしても一丸となって支援していくことを打ち出し、急遽式典用の予算を被災地支援に回すことを決めた。
支援にあたっては、自分たちにできる有効的な策を思案。そんな中、宮城の南三陸町の町長が同級生という市内の人から、「現地では車を必要としている」という情報を聞き、防災広報車として活用できる軽ワゴン車2台を、創立50周年記念事業の一環として寄贈することにした。車両は、ボディに市内中学生たちが一日も早い復興を願って描いたイラストが入り、昨年9月に現地に届けられ大いに役立っているという。
今月10日には記念例会としてグループ内のみでの式典を城ヶ島の遊ヶ崎リゾートホテルで挙行。会員のほか、吉田市長や近隣クラブの会長らも出席し祝った。
席上あいさつに立った秋本会長は、「子どもの頃に地元で創立パレードを観た記憶が残っており、50年後の今自分がそのクラブの会長をしていることに感激している。今後も地域のために会員とともにがんばっていきたい」と話した。
同クラブでは、三浦市にもこの春から高齢介護課で使用する車両を1台寄贈。この日同会長が市長に目録を手渡した。
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