新学校名は三崎中に 三崎中と上原中の統合で
市は、公募していた2014年4月に三崎中学校と上原中学校を統合して誕生する新しい中学校の校名案を、「三崎中学校」とすることに決定。今後市議会で条例改正の手続を行い、その後に正式に決まる。
市は少子高齢化社会におけるより良い教育環境の実現に向けた適正化措置のひとつとして、2010年7月に「三浦市立小中学校適正配置推進計画」を策定。小規模化が顕著な三崎地区の中学校の適正化を図ることを定めた計画で、具体的には同地区内にある三崎中学校と上原中学校について、通学区域の変更または隣接校との統合のいずれかを行うというもの。
これについて昨年7月に、学識経験者や保護者・地域・学校関係者からなる「三崎地区中学校適正配置協議会」で意見交換が行われ、内容をまとめた「三崎地区中学校の適正配置に関する意見書」が、市教育委員会に提出された。
意見書では、「総合的見地から三崎中学校と上原中学校を1校に統合して新中学校の創出を目指し、2013年度までに手続きを行い、翌年4月に新たな教育環境でスタートを切るべき」という基本方針が打ち出され、校名は広く市民から公募し決定すべきとされた。
これをうけ、市と市教育委員会は今年2月に同実施計画を策定。同月約1カ月かけ市内在住・在学・在勤者および三崎・上原両中学校の卒業者を対象に校名の募集を行った。
条例を改定し正式に決定
寄せられた候補の中から、杉山実副市長を座長に市内各小中学校PTA会長・学校長、市立小中学校校長会会長、三崎町区長会会長、教育委員会委員長、教育長らから成る「三崎地区新中学校基本理念等検討懇談会」で、さらには教育委員会定例会での検討を経て、このほど校名案を「三崎中学校」とすることに決めた。
市立中学校の校名は条例で定められていることから、今後市議会で条例改正の手続を行い、それが可決・承認され次第正式決定する。
現上原中の校舎を使用
また、新たに誕生する三崎中学校は、現上原中学校の施設を使用するが、市では「どちらかの学校がもう一方の学校を吸収するのではなく、両校の歴史と伝統を尊重し、『新しい中学校の創設』という理念を踏まえて歩んでいく」としている。
新中学校の校名が「三崎中学校」となれば、2014年4月から市内の中学校は、「南下浦中学校」「初声中学校」と合わせて、3つの地区名をそれぞれの校名とする3中学校となる。
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