三崎館本店 古(いにしえ)のマッチ図柄が蘇る 手ぬぐいに復刻
明治41年(1908年)創業の老舗割烹旅館「三崎館本店」が、このほど昭和初期のものと思われる同館のマッチラベルを発見。そのままのデザインで手ぬぐいに復刻させ話題となっている。
オークションで偶然発見
マグロのかぶと焼きなどマグロ料理で知られる三崎の「三崎館本店」。創業は明治という老舗旅館だ。
同館が、このほど昭和初期に同館で作ったと推測されるマッチのラベルを入手し、そのデザインを手ぬぐいで復刻させた。
これは、同館四代目の渡邊達也専務が2年ほど前からオークションサイトで昔の三崎館に関わる絵葉書を探しており、今年4月に偶然発見したもの。アンティークな物を扱っている業者が出品していたようだが、当初はすぐには気づかず図柄にあった文字を見て驚き、すぐに落札したという。
現物を見ると、当時を知る人もなく詳細な時代はわからないが、「昭和24年には三崎館本店と名称変更したが、三崎館のままになっている」「文字が逆から流れている」「地名が相州三崎と表現されている」ことをポイントに、渡邊さんが所有している昔の絵葉書などと照らし合わせたところ、戦前はほぼ確かで恐らく昭和初期のものであろうと推測されている。
その図柄を人目みて「かわいいな」と感じた渡邊さんは、入手後すぐに自身のフェイスブックページにアップ。それを見た友人らから「ぜひ復刻してほしい」という言葉がたくさん寄せられたことから、「今の時代にマッチは…」ということで手ぬぐいにして復刻させた。「特に空などの色の指定が合っているのかわからず難しかった」というが、出来栄えには満足している様子。
「70年以上前にここから出て行ったものが、いまここに帰ってきた。本当に不思議な気持ちです」と、じっとラベルを見つめる。
手ぬぐいは300枚を製作。1枚1000円(税別)で同館で販売しているほか、ホームページhttp://www.misakikan.com/内の「三崎館本店四代目若旦那が行く」ブログから通信販売も行っている。
|
|
|
|
|
|