縄文時代の津波跡か 毘沙門湾近くの畑で発見
三浦市毘沙門湾近くの畑で、縄文時代の津波の痕跡の可能性のある砂礫(されき)層が見つかった。
三浦半島南部には関東大震災で3mの津波が到来したという目撃証言や、元禄地震(1703年)で大浦海岸に高さ11mほどの津波が到来したと伝える史料も残る。県温泉地学研究所(小田原市)では過去の津波の証拠を探すため、昨年秋から毘沙門湾近くの7地点と鎌倉市の10地点を掘削していた。
砂礫層は深さ約5mの縄文期の層の一部。多くの貝や木片などが含まれており、底に強い水流で浸食された跡もあることから、津波の引き波や洪水などで積もった可能性があるという。調査では関東大震災による隆起も見つかったが、元禄期の津波の跡は見つからなかった。同研究所主任研究員の萬年一剛さんは「今後は逗子や藤沢などでも掘削し同様の層があるか調べたい」と話した。
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