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三浦版 公開:2015年4月10日 エリアトップへ

三浦海岸 スポーツで通年誘客 閑散期の砂浜を活用

社会

公開:2015年4月10日

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平時は人出が少なく閑散とした静かな海
平時は人出が少なく閑散とした静かな海

 ビーチスポーツやマリンスポーツを通じて、1年中にぎわう海に―。三浦海岸では、海水浴のオフシーズン時の活用策として、スポーツイベントを軸にした取り組みが官民連携で実施が進んでいる。今月18日(土)に行われる「ビーチスポーツフェスタ」や「三浦ビーチ駅伝」もその1つとして恒例化しており、地元でも活性化を期待する声が上がっている。

 三浦半島を代表する海水浴場、三浦海岸。三浦市観光の玄関口として、ピーク時の1970年には約350万人が大挙して押し寄せた時期もあった。市の統計によると、三浦海岸の年間来遊客数は20年ほど前から微減微増を繰り返し、2013年は約181万人が来場。人出は海水浴場が開かれている7月から8月に集中し、シーズンが終わると客足は疎らになるのが実情。観光関連産業は時代の変遷と共に衰退し、先を見据えた新たな方策が重要視されていた。

若者を海に呼び込む

 今月18日(土)(雨天時19日(日)延期)には、「ビーチスポーツフェスタin三浦海岸」が行われる。社団法人トータルビーチスポーツ(代表理事・相澤幸太郎氏=人物風土記で紹介=)の主催、三浦市などの後援。

 ”日本中の海をスポーツで元気に”を掲げ、国内のトップアスリートと一緒にビーチスポーツを楽しむイベントを企画。今回で4回目を数え、昨年4月実施時は、約180人が集まった。相澤さんは「普段は海に足を向けない若年層が多く参加してくれ、一定の手応えを感じる」と話す。

 当日はビーチでバレー・サッカー・テニス・野球などが楽しめるほか、ビーチサンダル飛ばし大会やプロレスラーを招いたビーチ相撲大会などを行うという。

隣接会場では、砂浜をコースにした駅伝大会も開催され、アウトドアスポーツ一色に染まる。

 ビーチフェスタの開催時間は午前9時半から午後4時。入場料大人(高校生以上)1000円、小中学生500円。アトラクションはチケット制。参加申込み、詳細はhttp://totalbeachsports.com

地元も歓迎

 同地区では、1997年から地元の商店主らで構成される「三浦海岸まちなみ事業協議会」が活動している。「自然海岸を生かした景観形成と商店街活性化をめざした住民主体のまちづくり」をテーマに、通年型の観光地へと転換を図るため、多数のイベントを手掛けている。その成功例として特に有名なのは、約1000本の河津桜が楽しめる桜まつり。年々、来場者数が増加傾向にあり、今年は全国からおよそ30万人の人が訪れ、観光資源としての地位を確立している。

 三浦海岸のオフシーズン活用の活発化について、同協議会の西崎則雄さんは「四季を通して来てもらえる仕組み」と歓迎。「地域経済の活性化にも繋がれば」と期待を寄せている。

周辺でイベント続々

 三浦の魅力を歩いて、撮って体感―。来月17日(日)には、「第1回三浦海岸フォトロゲイニング」が催される。「フォトロゲイニング」とは、制限時間内に地図に記されたチェックポイントと同じ場所で写真を撮影してまわる、ゲーム形式の新感覚イベント。

 地域の歴史、観光名所や豊かな自然に触れながら周遊する仕組みで、足と頭を使って得点を獲得していくスポーツ的要素と、街歩きの観光的要素が組み合わさっているのが特徴的。

 近年では、地域活性化イベントとして取り組む地方自治体や市民グループが多く、全国各地でブームとなっている。同実行委も「イベントが三浦に足を運ぶきっかけとなり、全体の活性化に繋がれば」と期待を込める。

 競技は午前10時スタート(午前9時から受付)、午後1時解散。荒天中止。今月30日(火)エントリー締め切り。申込み方法などの詳細は「三浦海岸ビーチフェスタ」で検索。

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