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三浦版 公開:2015年5月29日 エリアトップへ

京急まぐろきっぷ 販売好調で誘客促進 前年度比2倍の12万枚突破

社会

公開:2015年5月29日

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 京浜急行電鉄(株)(以下「京急」)が販売している「みさきまぐろきっぷ」の売れ行きが好調だ。交通・飲食・レジャーが割安で楽しめるお得感が人気で、2014年度は約12万枚を超え、前年度対比で2倍増。横浜や都心から気軽に日帰り旅が可能になったことで、課題だった平日の誘客に奏功。販売開始から今年で7年目、参加する飲食店や提携施設へ着実に経済効果が広がっている。

 「みさきまぐろきっぷ」とは、京急線の往復割引乗車券と、三浦・三崎地区指定区間のバス乗車券に、25店舗の中から選べる食事券とレジャー施設利用券がついた周遊切符のこと。全てを単独で利用するよりも半額近く割安に楽しめるため、横浜や都心から日帰り旅行で三浦を訪れる観光客に支持されている。

 販売を始めた2009年8月(実績1万5898枚)以降、東日本大震災の影響で一時売り上げが落ち込むこともあったが、それを除くと年々増加の一途をたどっている。2012年度に4万2763枚、13年度には6万1355枚と順調に推移し、昨年度は前年比2倍増しの12万555枚を記録した。今年も三浦海岸の桜まつり期間中の約1カ月で1万7901枚を販売している。

 好調の要因は”お得感”だけでなく、加盟店舗・特典内容の拡充やキリンビールマーケティングとのコラボキャンペーンなどの積極的なPR活動、ツイッター・フェイスブック上での情報拡散、昨夏から一般公開が始まった小網代の森と「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星を獲得した城ヶ島の知名度向上など、「複合的要因が後押しているのではないか」と同社や市観光課は分析する。

 京急では、横須賀のご当地グルメであるネイビーバーガや海軍カレーと、人気観光スポットが一緒に楽しめる「よこすかグルメきっぷ」を通年販売しているほか、宿泊観光を促進する「三浦半島1DAY・2DAYきっぷ」を売り出している。

活性化に熱い期待

 「この1〜2年で観光客が増えたのは明らか。平日の昼間にも関わらず、バス停に乗車待ちの列ができている。こんな光景は今まで見たことない」と、三崎周辺の地元住民は口を揃えるほど誘客効果は絶大だ。まぐろきっぷに加盟する飲食店や観光施設の集客と売り上げ増加に寄与。「低迷する市内経済活性化の起爆剤になれば」と歓迎する声は多い。

 まぐろきっぷ提携店で三崎のまぐろ料理専門店「割烹旅館 立花」は、「新規・リピーター以外に団体客の来店が増え、売り上げも好調」と話し、産直センター「うらり」を運営する(株)三浦海業公社でも、遊覧船「にじいろさかな号」の乗船客がこの1年で約1・6倍増えたという。

 そのほか、「集客増の実感が湧くと各店舗で観光客を飽きさせないための企業努力を行い、それぞれが特色を競うことで好循環が生まれている」という声や、「若者や女性客が増えた」「みさきまぐろきっぷを使えば、敷居が高く感じる老舗でも入りやすくなる」など地元・利用者双方で評判は上々だ。

 今後の課題になってくるは、2020年の東京五輪に向けて増加が予想される外国人旅行客への対応。ニーズの多様化に追いつくため、現在案内ツールを増やすなど対策を進めているという。

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