知事と三浦半島の4市1町の首長が意見交換する懇談会が19日、葉山町の福祉文化会館で行われた。市町からは吉田雄人横須賀市長、松尾崇鎌倉市長、平井竜一逗子市長、吉田英男三浦市長、山梨崇仁葉山町長が出席。観光施策や道路整備、土地利用などについて県側に要望した。
懇談会は県が来年度の予算編成をするにあたり、県内各地の要望を聞き取るために毎年行っているもの。各首長らは市町が抱える課題や取り組みについて紹介したほか、個別の話題について黒岩祐治県知事や県担当者と意見を交わした。
三浦市の吉田市長は長年の懸案事項である三浦縦貫道路と西海岸線の接続工事の早期着工をはじめ、観光客が増加している小網代の森のトイレや案内看板の設置・整備、6次経済の推進に向けた漁港整備を要望。県の協力を呼びかけた。また、三崎口駅周辺の土地利用についても言及。主要駅にも関わらず「市街化調整区域が広がっており、賑わいにほど遠い。土地利用の規制を見直すことはできないか」と緩和策を求めた。その一例として公営に近い形での子育て賃貸住宅の整備を提案。これについて知事は「駅前に子育て賃貸住宅を作ることは定住策に有効」などと応じた。
この日は、2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向けての取り組みにも意見が集まり、宿泊施設の拡充や観光案内版の多言語表記の必要性についても話し合われた。黒岩知事は「三浦半島には様々な分野でポテンシャルがある。具体的な提案もあり、(県と市町村が)連携しながら形にしていくことが大事」などと述べていた。
三浦版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|