三崎小学校の4年生児童は、先月30日に市内諸磯の特別養護老人ホーム「はまゆう」を訪れ、福祉・人権学習を行った。
同校では毎年、4年生に対して高齢者疑似体験や盲導犬の役割を学ぶ授業を通して福祉教育を行っている。今年は市高齢介護課、三浦市社協、はまゆう地域包括支援センターとの連携で、認知症の正しい知識を普及・啓発する「認知症サポーター養成講座」を実施した。介護の現場で働く社会福祉士らが講師となり、「認知症は新しい記憶がなくなり、場所や人・時間などが分からなくなる脳の病気」「責めたり怒ったりせず、思いやりの気持ちを持って」と呼び掛けた。講座修了後、認知症サポーターの証となるオレンジリングが手渡され、児童の1人は「困っていたら優しく話しかけてあげたい」と話した。及川圭介校長は「直接学び、ふれあうことでより深い学習になった。一人ひとりが自分のできることを考える機会になれば」と振り返った。
その後、建物内にあるデイサービスセンターと入所施設を見学・慰問。笑顔で出迎えた利用者にリコーダー演奏やソーラン節の披露したほか、手づくりのゲームで遊ぶなど交流を楽しんだ。
初声中学校では先月、3年生が授業の一環で福祉活動を実施。事前に選択した手話の講座、地域福祉センターや高齢者施設への訪問、車いすの体験学習を行った。
車いすでの移動を疑似体験した生徒たちは、実際に電車の乗降や車いす対応トイレで動作を確認。日常生活の大変さだけでなく、普段何気なく利用している駅のバリアフリー設備の大切さや少しの坂や段差が移動の支障となることなど、実体験を通して要介護者や介助者の目線から理解を深めた。
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