神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2016年1月29日 エリアトップへ

トライアルステイ事業 移住促進に手ごたえ 支援体制の整備課題に

社会

公開:2016年1月29日

  • LINE
  • hatena

 空き家活用や人口減少抑制策などの一環で三浦市が不動産会社と大学と協働で取り組むトライアルステイ(お試し居住)事業。昨年11月末から今月11日までに、応募で選ばれた21世帯が居住を体験した。参加者の中にはすでに移住を希望している人もおり、市は概ね好評との感触を得ている。今後は課題解消を図りながら移住支援体制を強化する考え。

 同事業は神奈川県が推進する地方創生大学連携事業の1つで、三浦市、東洋大学(東京都千代田区)、東京R不動産(同渋谷区)の協働で空き家活用や定住人口増加の仕組みづくりに取り組んでいる。

 昨年11月21日から今月11日まで3期に分けて行われた居住体験会には、「子どもを自然に触れさせたい」「セカンドライフは趣味を楽しみながら海の近くでのんびりと暮らしたい」「週末に家庭菜園をやりたい」「三浦と都心と拠点居住を実現したい」など、理想の”三浦ぐらし”を思い描く76件の応募があった。今年度はそのうち子育て世代の20代から40代の21世帯を選定。県内、都内をはじめ栃木県や埼玉県などから訪れていた。

 小網代、三浦海岸、三崎下町などの物件に4日から2週間程度滞在した参加者は、通勤や買い物、余暇といった日常生活を体験。実際の自然環境や風土気候を体感したほか、市内見学や地域住民との交流イベントを行った。

 市担当課によると滞在中に保育園の見学や物件情報を集めてまわる人の姿もあったという。

 終了後のアンケートでは「遠いと思っていたが、交通の便は良く都内にも通える」「自然が多く良い環境」などの好意的な意見の一方で、移住を受け入れる側の体制づくりに課題が見えてきた。市は不動産関連情報や物件数の不足、学校・保育園など子育ての相談窓口や情報収集ツールの乏しさ、創業支援制度の確立、地域交流やシェアオフィスの場づくりなど希望者の移住を後押しする仕組みの構築が必要としている。

シンポジウムを実施

 今回のトライアルステイ事業で見えた課題や今後の展望を語るシンポジウムが、2月28日(日)午後2時から4時半まで(開場1時半)、うらり2階の三浦市民ホールで催される。

 事業報告や他市の空き家活用の事例を紹介しながら地域活性化の方策を探る。

登壇者は熱海市で中心市街地活性化に取り組む市来広一郎氏(NPO法人atamista代表理事)、吉里裕也氏(東京R不動産)。聴講申込みは政策部市長室に電話またはメールで氏名(ふりがな)・年齢・住所・参加理由を記して、【メール】seisaku0201@city.miura.kanagawa.jpへ。

 詳細・申込みは同室【電話】046・882・1111(内線442)

三浦版のトップニュース最新6

4月17日から実証実験

かなライド@みうら

4月17日から実証実験

夜間限定で1日5台運行

4月12日

小中学力テストの対象拡大

三浦市教委

小中学力テストの対象拡大

今年度から新プロジェクト始動

4月12日

災害用トイレ足りるか

三浦市

災害用トイレ足りるか

県下33市町村に本紙調査

3月29日

旧三崎中に複合施設整備

三浦地所

旧三崎中に複合施設整備

今秋ごろから順次開業へ

3月29日

浦賀沖でサーモン養殖

浦賀沖でサーモン養殖

若手漁師ブランド化めざす

3月29日

障害者目線で考える社会へ

障害者目線で考える社会へ

合理的配慮 4月から義務化

3月15日

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook