神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2016年4月8日 エリアトップへ

三浦半島の竹林整備などを行う「三浦竹友の会」の代表を務める 中村 力さん 諸磯在住 73歳

公開:2016年4月8日

  • LINE
  • hatena

竹取の翁、三浦にあり

 ○…三浦半島の各所で竹林の保全整備活動を続けて10余年。長さ10〜20mにもなる竹を軽々と伐採し、間伐材を炭や竹垣、手工芸品に生まれ変わらせる取り組みは、「野山にまじりて竹をとりつゝ、よろづのことにつかひけり」―と、かの有名な竹取物語の一節を思い起こさせる。定期的な手入れは骨が折れるが、手間をかけた分だけ自慢の景色が広がる。誇らしげにその様子を見つめる姿、さながら”三浦の竹取の翁”だ。

 ○…定年後、社会参加や生きがいの1つになればと会の活動に参加したことがきっかけで、予期せず竹の魅力の虜になった。「手になじむ感触、サラサラと風に揺れる音と青々と茂る葉。空に向かって真っすぐで、見ていて気持ちがいい」。会社員時代は仕事に追われて地域に目を向けたことはなかったが、誰かの役に立って感謝される喜びも知ることができたと振り返る。

 ○…旺盛な繁殖力と生育スピードが早く、一度手入れしても放置するとあっという間に荒れてしまうため、整備活動そのものにゴールはない。会員の高齢化などで思うように活動ができず、歯がゆくなることが増えてきたのが目下の悩み。会員増強もさることながら、描く理想の運営形態は、「半島各地の住民有志が竹林を守り育てる地域に根ざした仕組み」と話す。日本人にとって当たり前の見慣れた風景をもう一度見直してもらえたら。その思いが長年の活動を支えている。

 ○…「自宅にいるのは食事と睡眠くらい。じっとしていられない性格で」。会の活動にとどまらず、畑仕事や囲碁に釣りと、さまざまな趣味を全力で楽しむのが人生訓だ。多忙ながら充実した毎日を過ごせるのは健康あってこそ。原動力を尋ねると「毎朝のウォーキングと体操、あとは腹筋・腕立て伏せ100回が秘訣かな」と40年来続く日課を明かす。まるで竹のように丈夫な体と、しなやかなフットワークで今日も趣味に一直線だ。

三浦版の人物風土記最新6

中沢 周二さん

エアースポーツガン(エアガン)シューティング競技会を市内で初開催する

中沢 周二さん

上宮田在住 58歳

3月29日

山内 雄己さん

潮風スポーツ公園・潮風アリーナの施設長を務める

山内 雄己さん

入江在勤 42歳

3月15日

ブル松原さん(本名:松原 実)

デビュー45周年を迎えたプロシンガーで、地元でも活動を始めた

ブル松原さん(本名:松原 実)

栄町在住 73歳

3月1日

藤井 伸行さん

「フレンドリーみうら」の代表で、今月初のセミナーと交流会を開く

藤井 伸行さん

岬陽町在勤 40歳

2月16日

森田 喜一さん

「ビキニ被災70周年・三浦市民集会」の実行委員長を務める

森田 喜一さん

栄町在住 89歳

2月2日

楠 恭子さん

「三浦海岸桜まつり」の特別企画でガイドを務める樹木医

楠 恭子さん

菊名在住 46歳

1月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook