市内諸磯在住で、ムエタイの現日本チャンピオン(J―NETWORK スーパーバンタム級)の渡邊優太さんが今月20日、三浦市役所を訪れ、支援者らとともに吉田英男市長を表敬訪問した=写真。
現在26歳の渡邊さんは、横浜市内で電気工の仕事に就く傍ら、ムエタイのプロ選手として活躍。毎年多くの試合へ出場し、これまで28戦20勝(6KO)5敗3分の戦歴を残している。
もともとは幼稚園の頃から地元のクラブチームに所属するなどサッカーが好きな少年で、名向小・上原中・横浜創学館高校へと進学。仲間たちとボールを追いかけていたという。
その後、K―1などの格闘技好きが高じて、偶然見つけたジムの扉を叩いた。20歳の時にタイの国技「ムエタイ」の世界に飛び込むと、才能はすぐに開花。サッカーで培った運動神経や自慢の脚力を活かし、2011年のデビュー戦を見事KO勝ちで白星を飾って以降、並み居るライバルたちを次々と蹴散らしてきた。
素顔は格闘家らしからぬ物腰柔らかな性格だが、リング上がると一変。闘争心に火がつき、スイッチが入るという。「最近は特に安定して強く、試合が少し物足りないくらい」。応援する地元サポーターも頼もしげな表情で見つめる。
来月には本場タイでの試合を控える渡邊さん。「地道に試合を重ねて、いつか世界チャンピオンになれたら」と将来の夢を語った。また、自分自身が大会で活躍することで、次世代の子どもたちを中心にムエタイの競技人口の裾野を広げ、ひいては「三浦の名を広めることができたら嬉しい」と青写真を描いてみせた。
最後に吉田市長から「活躍を応援しているよ」と声を掛けられると、照れくさそうな表情を浮かべながらも力強く頷いていた。
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