三浦市立旭小学校6年の新倉大輝くん(上宮田在住)が、9月18日(日)に大阪府で開かれる「全日本都道府県対抗少年剣道大会」に神奈川県代表の1人として出場する。今年5月、全国予選を兼ねた県大会で優勝をおさめ、大舞台への切符を獲得。「全国大会でも1位を獲れるように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。
県内138人の小学生が出場した県大会個人オープン戦。トーナメントの立ち上がりは苦戦を強いられたものの、3回戦以降は気迫あふれる危なげない試合運びで順調に駒を進めると、決勝ではライバル相手に見事な面で一本を取り優勝。上位者に与えられる今月18日(日)の都道府県対抗戦(団体)と、10月9日(日)に広島県で開催される「第41回全国道場剣道選手権大会」(個人)の出場権をそれぞれ獲得した。
親子鷹で鍛錬積む
新倉くんは、創設50年を超える正栄館(しょうえいかん)磯部道場(横須賀市森崎)に所属。世界選手権での優勝経験もある神奈川県警の北条将臣さん・忠臣さん兄弟を輩出したことで知られる老舗剣道場で日々汗を流している。
剣道を始めたのは、幼稚園の年中のとき。「武道を通して精神力、忍耐、負けない力を身につけてほしい」と望む剣道家の父・由也さんの影響だった。日夜練習をともにする兄弟たちと比べて思うように芽が出ず、「『辞めさせようかな』と思ったこともある」と由也さんは振り返る。技術レベルに加え、当時は「悔し泣きすらすることがなかった」という控えめな性格だった。しかし、人の3倍の練習量をこなし、厳しい稽古にもめげずに打ち込み続けた結果、小学3年で出場した試合で嬉しい白星をもぎ取ることができた。この1勝で勝利への欲に火がつくと一変。他を圧倒するように実力をのばしていった。
昨年の県予選では、惜しくも2回戦で敗退。その雪辱を果たすように今年は並みいる強豪を押しのけ、頂点に立った。同日午後に行われた団体戦にも、磯部道場の中堅として出場。42団体がしのぎを削るなか、大きな原動力となり優勝に貢献した。
1日2〜3時間、週4回の稽古。大会を控えた夏休みも親子二人三脚、まさに剣道一色だった。
先月31日には、吉田英男市長のもとを表敬訪問した新倉くん。「自分を信じ、楽しみながら練習の成果を出してきてほしい」との激励の言葉に緊張な面持ちで大きく頷いて見せると、「(大将を務める団体戦では)みんなを優勝に導きたい」との意気込みを力強く語った。
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