三浦版 掲載号:2016年11月18日号

「うらりマルシェやさい館」の運営協議会会長を務める

長谷川 清志さん

毘沙門在住 44歳

三浦野菜のファン増やせ

 ○…今月5日にオープンした農産物直売所「うらりマルシェやさい館」。80を超える登録出店者の代表に選出され、運営会社との調整など舵取り役を任された。任期は3年。一過性のブームに終わらせず、地域産業の発展拠点としてこれから育てていかねばならない。集客アイデアに思いを巡らせながらも信念として揺るがないのは、美味しい三浦野菜を愚直に作り続けること。これに尽きる。

 ○…農家の長男に生まれ、物心ついた頃から畑仕事に精を出す両親の背中を見て育った。「他の子と同じように野菜は苦手な子どもだったけど」と冗談めかして笑うが、家を継ぐことに抵抗はなかったという。将来を見据えて平塚農業高校初声分校へ進学、公務員を経て晴れて農家になった。当初50アールだった耕作面積を3倍まで増やすなど、家族のサポートを得て意欲的に取り組む。「『美味しかった』、その一言が何よりのやりがいだから」

 ○…農協出荷、飲食店やスーパーへの卸売、直売所やインターネットを使った小売。農作物の販路は様々あるが、一般消費者が三浦産野菜を日常的に購入できる場はそう多くない。そんな現状もあって、直売所開設は販路拡大の好機と捉えている。「観光客はもちろん、八百屋感覚で地元の人にも気軽に立ち寄ってもらえたら嬉しい」と笑顔で理想を語った。

 ○…オープンからまもなく2週間。滑り出しの手応えはまずまずだが、1カ月、半年、1年と飽きられない売り場づくりはここからが正念場だ。すでに店内では商品のこだわりを紹介するポップや珍しい品種を陳列する出店者もおり、自身の農園も含めてこの先の展開に期待を寄せる。「今後は料理教室を開くなど食べ方を提案し、三浦野菜の消費を押し上げたい」。農家としての確固たるプライドは持ちながらも、一大生産地の名に胡坐をかかない地道な努力が必要との熱い思いを胸に抱く。

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