三浦市図書館では今月4日から子どもの図書館利用と読書を推進するキャンペーンを行っている。既存事業のブックリスト配布や児童向け図書の充実などに加えて、「みうらっ子ライブラリー 図書館ビンゴ」と題したイベントを企画。本に親しむ環境を作ることで、読書の習慣づけにつなげたい考えだ。
図書館の統計によると、児童書の貸し出し冊数は6307冊(2014年度)で年々微減の傾向にあり、1万3874冊だった11年度と比べて半分以下に落ち込んでいる。近年ではテレビやインターネットなど多様な情報メディアの普及や生活環境の変化といった理由から本を読まない子どもが増えているという。
今年4月、市内小学校の6年生を対象に実施された全国学力・学習状況調査。テストと併せて行われた生活習慣や学習時間などに関するアンケートでは、「本を借りるために、学校の図書館や地域の図書館に行く」という設問に対し、「はい」と答えた児童の割合は全体の29%にとどまり、全国平均を11・3%下回る結果となった。
市では「第二次子ども読書活動推進計画」を今年3月に策定。計画期間は5年で、低迷する児童書の貸し出し冊数目標を1万618冊と掲げ、新たな書籍の購入や13歳〜19歳を対象としたヤングアダルト向け図書コーナーを作るなど、より魅力的で利用しやすい環境を整える。「気軽に来てもらえるように児童書の棚を出入口付近に置き、新着図書や人気のシリーズを近くに集めて目を引くレイアウトにした」と、図書館主査の永井孝憲さんは話す。
ゲーム感覚で楽しんで
来館を促すだけでなく、読書活動を主体的に取り組めるようにと、今月4日から始めたのは「図書館ビンゴ」だ。
幼児・小学校低学年・高学年以上を対象とした3種のカードをカウンターで配布。従来のビンゴの要領で数字の代わりにマスに振り分けられたテーマに合った本を借りると1冊ごとにスタンプが押される仕組み。子どもの年齢にあわせて「季節の本」や「動物が登場する本」など異なるジャンルが指定されており、「ゲーム感覚で様々な本に出会い、読書の習慣化のきっかけになれば嬉しい」と期待を込める。
図書館ビンゴは来年2月1日(水)まで本館で行われており、子どもたちに参加を呼び掛けている。
詳細は【電話】046・882・1111(内線415)
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