三浦版 掲載号:2017年1月1日号

“ロケのまち”で地域振興 社会

年間100件の撮影誘致

市内で行われた撮影の様子(みうら映画舎提供)
市内で行われた撮影の様子(みうら映画舎提供)
 ロケ誘致で三浦の魅力発信と地域ににぎわいを―。映画やドラマの撮影を積極的に誘致し、活性化や観光振興に結び付けようという動きが近年、全国的に活況だ。市内でも年間100件の撮影が行われるなど”ロケのまち”として定着。シティープロモーションや地域経済に好影響を与えており、官民一体で受け入れ体制の充実に取り組んでいる。

支持理由は「好立地と美景」

 海を背に笑顔で歌って踊り、土煙や火柱をあげて迫る爆破から全力疾走で逃げるアイドルたち。これは最近、二町谷の埋立地で実際に撮影された新曲のプロモーションビデオ。三崎下町の商店街周辺を舞台にロケが行われた、ドラマ「泣くな、はらちゃん」は放送終了後もロケ地めぐりや衣装・小道具が展示された交流スペースにファンが訪れるなど、シティーセールスや地域のにぎわいづくりに一定の効果を与えた。

 三浦市内での撮影誘致を行うのは、NPO法人「みうら映画舎」。廃校後、三浦有数のロケ地として活用されていた旧三崎高校の存在もあり、2007年に設立された。一般的には地方公共団体(県市町村)や観光協会が事務局となることが多いが、同団体は民間事業者として市と連携を図りながらフィルムコミッション事業を実施。ドラマや映画・雑誌・CMなどの撮影誘致・支援に取り組んでいる。業務内容は下見の同行や関係機関への申請手続き、撮影隊の宿泊・弁当の情報案内など多岐にわたり、24時間対応でコーディネートを請け負っている。

 依頼件数は年々増加傾向にあり、現在は年間300件ほどの問い合わせや下見を受け付け、そのうち100件を超える撮影誘致に成功している。近年はアメリカや中国など海外の制作会社からの依頼も相次いでおり、右肩上がりだ。

 三浦がロケ地に選ばれる最大の理由は、「都心からのアクセスが良く、海や山などの好ロケーションが多いこと」と話すのは、みうら映画舎の土田成明理事長。「類似した地形の房総半島と比べてコンパクトで移動しやすく、多忙な撮影スケジュールでも日帰り圏内であることが支持されているのでは」とこれまでの実績から分析する。

 また、「早朝にショットガンを撃つシーンを撮りたい」「海水浴客でにぎわう夏場、誰もいない海はないか」など難しい要求にも極力対応。地元住民や行政との間に入り、調整役を務めることもある。

 「『三浦で撮って良かった。また次もお願いしたい』『三浦なら頼りになる』と思ってもらえるのが理想」と話し、ロケーションの素材の良さだけでなく、丁寧なサポートで全国各地にあるロケ地との差別化を図っていきたい考えだ。

 使用頻度が高いのは海で、次いで学校を中心とした公共施設。旧三崎高校の取り壊し後は旧三崎中学校がその筆頭となっているが、グラウンドや校舎・体育館などの施設使用料が1件5万円程度と比較的安価な設定で、利便性が高いのも重宝されているという。

 公共施設での撮影は増収にも繋がるため、市も適切な活用には歓迎の姿勢を示し、協力体制を敷く。

消費拡大で経済効果

 街のPRだけでなく地域への経済的な波及効果も大きい。撮影中の食事は地元飲食店へ発注されることがほとんどで、作品規模によっては1回で数十食から数百食の仕出し弁当が出ることから、売り上げ増に期待を寄せる店は多い。特に撮影は観光客が少ない平日に行われることが多く、「数量や頻度に波はあるが、安定すれば確実な収入源になりうる」と地元の飲食店経営者は話す。

 また、昨今注目されているのは、ロケ地を地域の観光資源として、まちづくりに取り入れる新たな振興策「ロケ(フィルム)ツーリズム」。”聖地巡礼”と呼ばれるロケ地めぐりが活況で、観光庁でも「地域での持続的な観光振興の取り組みにつながるコンテンツとして有望」と積極的に推進している。

 現在は観光客の流れをつくる仕組みづくりを模索しているが、土田さんは「(撮影地を軸とした誘客は)三浦でも地域活性の起爆剤になる可能性は十分あり、ポテンシャルを持っている」と述べ、訪日外国人客の取り込みにも意欲を見せた。

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