三浦固有の景観を市民共有の資産にし、保全とまちづくりへの活用をめざす「みうら景観資産」制度。今月21日に開かれた審議会で14の候補が諮問され、近く正式に認定される見通し。今後、イベント開催などを通して郷土愛の醸成と交流人口の拡大に繋げていく。
今回、景観資産の候補に挙げられているのは、三浦海岸大根干し、剱崎灯台を望む農地、河津桜と電車、チャッキラコ、小網代の森、三浦海岸、城ヶ島大橋、黒崎の鼻、宮川公園、県立城ヶ島公園、城ヶ島から見た三崎漁港、諸磯湾から見た富士山、盗人狩、岩堂山と農地―の全14点。市民まつりでの来場者アンケートや観光写真コンクールの応募作品を基に市が抽出した。
今月21日に開かれた景観審議会では、都市デザインや建築の有識者と市観光協会理事などが現地視察と意見交換を実施。「三浦らしさはあるか」「安全に楽しめるか」など様々な視点から話し合った。
近く認定され、第1弾の景観資産が誕生する見通しで、市都市計画課では今後ウォーキングラリーなど市民協働型のイベントでの活用を検討。あわせて、随時候補地を募集しており「まだ知られていない魅力ある景観をどんどん寄せてほしい」と話している。
PRにあの手この手
同課では現在、市ホームページ上に「みうら景観ギャラリー」を開設。三浦をテーマにした写真、イラスト、紀行文などの投稿を募り、作品を一般公開することで魅力を広くアピールしていきたいとしている。
そのほかにも三浦市から見える美しい風景(眺望点探し)をテーマに、「みうらビューマップ」の作成を予定。市内外へのPRを強化し、周遊観光促進を期待する。
横須賀市では今年から市内の景観を演出する建築物や優れた眺望スポットを表彰する「すかまち景観デザイン賞」を設けたほか、葉山町では町職員が撮影した写真を画像共有「インスタグラム」に投稿。公式アカウントに風光明媚な街並みやおしゃれなスポットを毎日更新している。フォロワーと呼ばれる読者は8000人超。逗子市は市民と協働で景観広報紙を発行するなど各自治体がアイデアを絞り、景観行政に力を入れている。
三浦版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|