任期満了に伴う三浦市長選は今月18日に投開票され、3期12年の実績を訴えた現職の吉田英男氏(無所属)が新人の飯田俊行氏(同)を破り、4選を果たした。しかし、投票率は38・90%と過去最低を更新。約2500票差まで迫られ、思わぬ接戦を強いられたことに対し吉田氏は「厳しい戦いだった」と話した。
12年ぶりとなった市長選。午後10時30分頃、当確の報を受けると事務所に集まった100人を超える支援者から喜びの歓声と拍手が起こった。吉田氏は「選挙が終わったことにはホッとしている」と所感を述べ、「厳しい意見もあったが、行政の継続性を重要視してもらえた」と語った。
選挙戦では地域活性化や財政健全化など12年の実績を強調。喫緊課題である人口減少対策では、転入・定住促進のための雇用の確保と子育て世帯の支援充実を掲げ、「克服しなければならない課題や取り組みがまだあり、そこに期待をいただいたと思っている」と話した。
一方、飯田氏は停滞する市内経済や市政への不信感を受けて出馬。木村謙蔵市議や地元初声地区を拠点とする「明日の三浦をつくる会」メンバーらと、おもに市長報酬削減や助成金の見直し、二町谷埋立地問題の精査と早期売却、歴史文化を活用した観光活性、情報公開を争点に草の根選挙を展開。「力が及ばなかった。組織票には勝てず、自分の思いが市民に伝わらなかったということだと思う」と敗因を分析しながらも現職との一騎打ちで6000票以上を獲得、肉薄したことを労う支援者もいた。
過去最低の投票率
当日有権者数3万8965人(男1万8823人、女2万142人)で投票率はこれまでの選挙で最も低い38・90%(前回は無投票)。約2万3000人が投票しなかった点について「天候や争点の見えにくさもあるが、政治への関心が低いという感触もある。もっと啓発をしなければ」(吉田氏)、「もっとあるとは思ったが、あまりに低かった。政治、行政への関心が薄いのかなと思う。これを機会にもっと興味を持ってほしい」(飯田氏)と述べた。
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