アート、音楽、三浦の食、文化の融合を楽しめる野外イベント「エムタウンフェスティバル」が、9月9日(土)に行われる。宮川町出身のDJ、下里大樹さんと弟で農家の健城さんら三浦の若者が中心となり企画。「生まれ育った地域を盛り上げられたら」と意気込みを話した。
「街を元気にするため、何かしなければ。若い世代ができることを考えた」。イベントへ掛ける思いを話すのは、実行委員長を務める大樹さん=人物風土記で紹介。明日9日、初めて開催される「エムタウンフェスティバル」に地域への恩返しの思いも込める。
イベントの着想は実家にほど近い宮川神明社の例大祭だった。住民の生活の一部として長年にわたって執り行われてきた夏祭りだが、近年は少子高齢化の影響などから頻度を数年に1度の開催へ縮小。親しんだ地元の伝統が廃れ、かつての威勢が失われていく様子に心を痛めたことがきっかけだった。寂しさはもとより、「文化や人をつなぐ大切な行事がなくなることは、今の子どもたちにとってマイナス。イベントを通して一体感の楽しさを味わってもらえたら嬉しい」と話す。
現在はロンドンを拠点にDJ活動を行う大樹さん。家業を継ぐ弟の健城さんや仲間に呼び掛け、市内外から賛同者を募った。
イベント会場は、宮川橋のたもとにある畑だ。ビニールハウスをバーに変身させ、普段入ることのできないあぜ道を竹灯ろうやオブジェで飾り、非日常を演出。模擬店には、宮川ベーグルや高梨商店の地産地消かき氷、横須賀ビールなどが並ぶほか、フェイスペイントや特設ステージで音楽ライブも楽しめる。
「三浦や宮川町を知らない人には土地の魅力を知ってもらえるよう、地元の人には新たなつながりが生まれるようなイベントにしたい。ぜひ参加してもらえれば」と2人は呼び掛ける。
住所は宮川町12の18下里ファーム、入場は無料。午後2時〜8時(最終入場は6時30分)。詳細はフェイスブック(「エムタウンフェスティバル」で検索)。
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