三浦市は先月25日、今シーズンの市内5つの海水浴場入込客数を発表。前年に比べ、1万1248人(約2・2%)の増加となる51万2808人だった。長雨や日照不足など天候不順に見舞われ、繁忙期の客足の落ち込みはあったものの、海水浴以外の多彩なプログラムが一定の集客に繋がったことで最終的に復調したと見られる。
東日本の太平洋側を中心に天候不順となった今夏。7月中は晴天が続く夏らしい日もあったが、8月に入ると勢力の強い台風5号が日本列島に停滞。梅雨が戻ってきたかのような曇りや雨が長引き、日照時間の短い日が続いた。
海水浴場別にみると三浦海岸が41万300人、大浦1万1818人、荒井浜3万9900人、横堀7226人、和田4万3564人が来場(市観光商工課発表)。なかでも、例年より長い6月30日から9月10日までの73日間開かれていた三浦海岸海水浴場では、毎年恒例となっている京浜急行電鉄の企画乗車券「みうら海水浴きっぷ」の売り上げが今夏も好調で、昨対比約1割増。家族連れに人気の高い水上アトラクション「三浦海岸ウォーターパーク」の利用者も昨年度の約6900人に対して、44日間で約8800人。およそ1・3倍まで増えた。
新たな目玉で誘客
今年は新たな試みとして、2005年に逗子海岸で始まったライブハウス「OTODAMA SEA STUDIO」や、海の家「LINEバイトオファーハウス」が出店。特にOTODAMAのライブには、人気ミュージシャンやお笑い芸人などが日替わりで出演し、県内外から若年層を中心に約3万人の来場があったという。
そのほかにも、ビーチバレーボールや水鉄砲大会、巨大砂山イベント、スタンドアップパドルサーフィンやヨガなど砂浜を活用した各種マリンレジャーが活況だった。
懸念されていた騒音への苦情は比較的少なく、「平日休日問わず、海水浴だけではない多彩なプログラムを楽しめたことが集客に奏功したのでは」と地元関係者は話している。
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