地元に精通した新聞配達員が、地域を見守るサポーターに―。原町の「小鳥遊(たかなし)新聞舗」(高梨巌社長)で先月19日、従業員を対象とした「認知症サポーター養成講座」が行われた。
「顧客の多くが高齢者。新聞配達や集金で訪問する際、『これは』と思う場面が散見され、正しい知識を持つ必要性を感じた」と高梨社長は出張講座を依頼した経緯を話す。
この日は「地域包括支援センターおまかせ」職員の認知症地域支援推進員と保健師が、おもな症状や予防法、コミュニケーションの心得などを紹介。グループワークでは、購読契約や支払い、家族との関わり方など勤務時に感じた不安の声が寄せられた。「付き合いの長いお客さんだと異変に気づきやすいが、どこにどう相談していいか分からなかった」と参加者の1人は話し、「困ったことがあれば地域包括支援センターを頼ってほしい」と職員は呼び掛けた。
講座修了後には、サポーターの印となる「オレンジリング」が手渡されると、高梨社長は「理解を深めることができた。今後、地域貢献につなげていきたい」と話した。
認知症サポーター養成講座は、厚生労働省が推進する事業の1つで、認知症の人やその家族を地域で見守り、支援する仕組みづくりをめざし、日本各地で取り組まれている。
三浦市内でも事業所ほか、小学校や薬剤師会などでも講座が行われ、全国キャラバン・メイト連絡協議会の発表によると、約2400人のサポーターがいる(9月末現在)。
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