夏季限定の人気ライブハウス「OTODA(オトダ)MA(マ) SEA(シー) STUDIO(スタジオ)2017」が今夏、初めて三浦海岸にオープンする。期間は海開きとなる6月30日(金)から9月10日(日)で、主催者は「さらなるパワーアップと地域活性化をめざし、連日アツいライブをお届けしたい」と話している。
同スタジオは、音楽デュオの元キマグレンの2人が地元・逗子海岸で2005年に立ち上げた海の家兼ライブハウス。若者を中心に多くの観客が訪れる夏の風物詩として親しまれたが、同海水浴場の海の家における音楽演奏が規制されたことなどを受け、13年に一度閉店。翌年からは会場を由比ヶ浜(鎌倉市)に移転し、毎年約300組のアーティストが出演してライブを行うほか、地域向けイベントも催されている。
集客増加に多彩な試み
同海水浴場では集客策として様々な取り組みが行われている。
一昨年から導入した海上アスレチック「ウォーターパーク」が人気を博し、施設規模を拡大して営業を行った昨夏は、7月16日から8月21日までの30日間で約6900人(前年度4200人)が利用。家族連れや若い海水浴客らを中心に好評だった。京急が2014年から夏期限定で販売する企画乗車券「みうら海水浴きっぷ」も横浜や都心方面からの集客に寄与。往復乗車券に加えて、海の家施設利用券などの特典がつき、昨年は54日間の販売期間中、前年比およそ2割増となった。また、昨年は横須賀・三浦の若手経営者たちが地場食材のバーベキューが味わえる海の家を開業し、にぎわいづくりに一役。シーズン中、三浦海岸海水浴場には42万7480人(前年比3万2470人増)が訪れた。
歓迎と懸念の声
OTODAMAの開催で多くの動員数が見込まれることに地元商店は消費拡大の好機と歓迎の意を示す一方、マナー順守の普及と徹底を求める声も聞かれた。
逗子や鎌倉市では砂浜での音楽機器の使用や海の家の営業時間の繰り上げなど規制を近年強化。一時的に来場客数が落ち込み、活性化と治安・風紀の維持の両立の難しさが伺える。
これまで三浦海岸では目立ったトラブルは確認されていないが、ゴミの不法投棄などの迷惑行為は毎年発生。早めの対策を講じてほしいと話す住民もいた。
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