逗子海岸 関東一早く今日、海開き 海岸中央では神事や海難救助訓練も
逗子市の”夏場の顔”とも言える逗子海岸が関東地方で一番早く今日24日、海開きする。毎年多くの海水浴客で賑わう逗子海岸。今年は花火大会の中止や海の家の出店数が減少するなど、震災の影響はあったが、今日海岸で行われる神事式を皮切りに今年も8月末までの期間中、逗子は南国ムード一色に染まる。
ここ10年間は20万人から40万人の間で海水浴客数が推移していた逗子海岸。昨年は近年まれに見る猛暑から過去最多となる約100万人が訪れた。
今年は東日本大震災の余波で恒例の花火大会が取りやめになったほか、海の家もスポンサー離れが相次ぎ、件数が昨年より9件少ない35件になるなど影響はあったが、市観光協会では「節電ムードでエアコンを使わない人が涼を求めて海に訪れるのでは」と期待を込める。また海の家など飲食店や休憩所を管轄する逗子海岸営業共同組合の真壁昌克理事長も「1年で一番賑わう逗子海岸の夏。今年も多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。
今日午前9時30分から同組合主催で海の安全を祈る神事が行われ、10時からは市が海開き式を開催。ライフガードの水難救助訓練を行うほか、地元フラダンスチームが踊りを披露し、海開きに華を添える。
海の家が騒音対策
逗子海岸は長さ約850m(遊泳区間は約600m)で、海水浴場として遊泳できるのは8月28日までの66日間。毎年飲食店やライブハウスなど多くの海の家が軒を連ね、夏の逗子海岸を盛り上げるのに一役買っているが、昨年は例年を大幅に上回る海水浴客が訪れたこともあり、騒音や風紀の乱れを理由に市に苦情が殺到した。
市では夜間パトロールを数回実施したほか、同組合に騒音対策など改善を要請。市の申し入れを受け、同組合は海の家のBGMを午後8時45分で終了することを決めたほか、通常は営業時間を9時までとし、組合が特に認めた場合でも10時で営業を打ち切る方針を打ち出した。遠浅で波が静かなことから「ファミリービーチ」とも言われる逗子海岸。市では「周辺住民に迷惑が及ぶようなら来年以降も厳しい対応を検討する」としている。
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