積み木3万個で世界遺産 沼間中の生徒らワークショップで
体育館に世界遺産が出現-。沼間中学校で先月25日、積み木を使ってカンボジアの世界遺産「アンコールワット」を作るワークショップが行われた。
これは同校近隣の地域住民らが学校を地域ぐるみで応援しようと活動している学校支援地域本部(二瓶武代表)の主催。毎年生徒や地域住民らが交流する「ふれあいデー」の一環として行われた。
このワークショップは、アンコールワットで遺跡の発掘や修復をしている上智大学アジア人材養成研究センターが考古学のことを日本の子どもたちにも知ってもらおうと企画したもの。この日は同校全校生徒ほか、沼間小学校児童や地域住民など約300人が参加し、同センターの安部千依研究員の指導の下、スギやヒノキなどの間伐材で作った”エコ積み木”を一つずつ慎重に積み上げていった。
作業は午前7時30分からスタート。写真を見ながら、昼過ぎには実に3万個を使った幅6m・奥行き10m・高さ2mで約100分の1のアンコールワットが誕生した。参加した同校2年の坂本玲奈さんは「倒れるかドキドキしたけど、友達と協力しながら作れて楽しかった」と話した。また安部さんもイベントを振り返って「実際のアンコールワットも積み木と同じように石を積み上げて作る工法。今回のような機会を通じて、子どもたちに建物を作る苦労や考古学というものに関心を持ってもらえれば」と話した。
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