9月8日付けで逗子警察署長に着任した 福岡 英一さん 逗子市池子在住 54歳
「一所懸命」を胸に
○…警察官歴31年。前任は県警本部の第2機動隊隊長で、雑踏警備や災害警備など県内各地で活動する約200人の隊員の指揮をとってきた。地域の警察署への着任は実に7年ぶり。警察署長という大役に「なるとは思ってなかったんだけどね」と温和な笑みを浮かべながらも抱負を問われると「やる限りは全力でやる。この逗子という街の安心・安全に役立ちたい」と表情を引き締める。
○…モットーは「一所懸命」。警察官になった当時から変わらない自身の信条だ。座間警察署の”おまわりさん”として始まり、以来県内の警察署や機動隊、警察学校などこれまで15もの部署を渡り歩いてきた。「一つの場所があまり長くないもんだから浅く広く、よく言えばマルチなのかな」。しかし手がける仕事は畑違いでもその都度、信条を胸に職務をまっとうしてきた。「与えられた職場、仕事は常に天職だと思ってやってる。そうしないとその仕事に対して失礼ですから」。ひとつの場所で、持てる力の全力を尽くす―。警察官人生を振り返って、場所は何度変わってもそれだけは一貫して変わらない。
○…妻と娘2人の4人家族。趣味は体を動かすことで、休みの日にはウォーキングをしながら地域の史跡や景勝地をめぐるのがお気に入りの過ごし方。「まだ逗子に来て間もないので、当面は休みの日を使って逗子を全部歩いて回ってみようと思って。現場の地理を把握しないと仕事になりませんからね」。自分の足を使って現場を把握する。そんなところにも長年の警察官としての気概が滲む。
○…「いい街ですね。市民の人柄も穏やかで治安もいい」。それが逗子の印象。この街で警察として何ができるか、その旗振りに今後、署長としての手腕が問われる。「住民が警察に何を求めているか。そのニーズを汲み取った上で署一体で安心安全のまちづくりに尽くしたい」。志も新たに、また新しい1ページが始まった。
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