逗子海岸で恒例の流鏑馬
逗子海岸の秋の風物詩となっている流鏑馬が先月20日、同海岸中央で行われた=写真。逗子市商工会の主催で20回目。
当日は小春日和に恵まれ、会場には射手の妙技を一目見ようと約1万人の観客が詰め掛けた。砂浜には約200mの馬場が設けられ、3つの的を配置。武田流の10人の射手が次々と疾走する馬上から矢を放ち、見事的中させると見物客からは大きな歓声があがった。
会場では馬を全速で走らせる「素駆」のほか、約50cm四方の板を射抜く「奉射」、約10cmの土器を射抜く「競射」の3つの騎射を披露。競射では的を射抜くと内部に仕掛けられた紙ふぶきが宙を舞い、見物人を魅了していた。会場を訪れていた男性は「毎年楽しみに来ている。今年も迫力のある流鏑馬を見ることができた」と満足気だった。
流鏑馬は6世紀半ばから始まったとされる神事。同海岸での流鏑馬は、鎌倉幕府2代将軍、源頼家が現在の同海岸で弓馬の達人を集めて流鏑馬に似た「笠懸」をさせたと記している歴史書「吾妻鏡」にちなんで行われるようになったのが始まりという。
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