神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
逗子・葉山版 公開:2011年12月16日 エリアトップへ

木目込人形を40年来作り続けている 武智 千恵さん 逗子市久木在住 86歳

公開:2011年12月16日

  • LINE
  • hatena

楽しく、面白く

 ○…ふくよかな頬に柔和な目元―。観る者の心をほっとなごませる江戸から伝わる伝統工芸、木目込人形。40年ほど前に偶然参加した講座で人形作りに参加し、その魅力の虜になった。以来、長年に渡って人形の製作を続け、現在は逗子の愛好家らが集まる「木目込人形・紫陽会」の会長も務める。「出来上がりが可愛らしいでしょう」と作業場に所狭しとならぶ人形を前に穏やかに話す。

 ○…雛人形に七福神、干支飾り。日本の伝統行事には欠かせない木目込み人形。形を整えた桐塑(とうそ)(桐の粉に糊を混ぜたもの)を根気よく削り、切れ込みに布を”木目込む”ことで2ヵ月ほどかけて仕上げていく。「時間はかかるけど、自分の頭の中のアイデアが形になっていくのが楽しい」。これまで作った人形は数知れず。始めて40年、今では型を使わずゼロから形を仕立てることができるほどの腕前になった。作品のファンも多く、知人から新築祝いや贈り物に製作を頼まれることもあるんだとか。「娘がお嫁にもらわれていく感じ。差し上げた後も今ごろどうしてるかしら、とか気になったりするの」と目を細める。

 ○…「人は生くるものなれば 生くる間は楽しくあらな」。ある歌の一節、自身が人生で大切にしている言葉だ。「苦しくても楽しくても同じ時間。それなら面白くなきゃ損でしょ」。そんな生き方が穏やかな口調や笑顔にも現れる。これまで大病もなく、86歳を迎えた今も健康そのもの。「私は幸せのかたまり。息子と娘の家族がすぐそばにいて、お友達も皆素敵な人ばかり。年なんか忘れちゃうわ」

 ○…木目込人形・紫陽会のメンバーは現在5人。月2回の稽古で作品づくりに取り組んでいる。「お弁当を持って、一日お喋りしながら作るんですよ」。指導する自身にとっても大切な時間だ。趣味で始めた人形づくりも今や人生そのものの。「楽しくて止められないわ。きっと死ぬまでね」といたずらっぽい笑みを浮かべた。
 

本まぐろ直売所

4/26~5/6は休まず営業、毎月第2・4土日は特売日!

https://www.yokosuka-honmaguro.com/

<PR>

逗子・葉山版の人物風土記最新6

小田 乃梨さん

今回から葉山芸術祭の実行委員を務める

小田 乃梨さん

葉山町一色在住 41歳

4月26日

志原 光徳さん

第54代逗子警察署長に就任した

志原 光徳さん

逗子市池子在住 58歳

4月12日

柳川 謙司さん

第75代葉山警察署長に3月19日付で就任した

柳川 謙司さん

横浜市在住 59歳

3月29日

大竹 則彦さん

葉山町制100周年PR大使に就任した「ミューシー」を生み出した

大竹 則彦さん

葉山町下山口在住 67歳

3月15日

後藤 慶幸さん

2月25日に開催された「Jazz in 鎌倉」の実行委員長を務めた

後藤 慶幸さん

逗子市在住 64歳

3月1日

平尾 香さん

リビエラ逗子マリーナ内レストランで自身の企画展が開かれている

平尾 香さん

逗子市新宿在住 51歳

2月16日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

逗子・葉山版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

逗子・葉山版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook