葉山町の山梨崇仁町長は14日、同町議会第1回定例会で登壇し、初の所信表明を行った。山梨町長は「まずは前町政からの課題を精査し、行政の職員や関係各位と様々な観点からしっかり議論をし、一つの形に練り上げたい」と延べ、各議員にも協力を求めた。
冒頭、山梨町長は就任後まもなく2012年度当初予算編成にあたったことから編成を「骨格」とし、体制づくりや具体策の策定などについては「時間を頂戴する必要がある」とした。一方で「年度内のなるべく早い時期に政策判断を伴う諸課題にかかる予算と施策方針を示し、改めて議会にかける」とし、町政運営の所信と主な課題についての所見を述べるに留めた。
財政については「景気低迷の影響により、歳入の根幹となる町税収入が2年連続で2億円を超える減収となった」と現状を説明。一方歳出では、「少子高齢化や共働き世帯の増加から福祉施策、社会保障、子育て関連経費の増加が見込まれるほか、老朽化に伴う町有施設の維持補修費の増大が予測される」と述べた。
大規模施策としては、公共下水道事業とごみ処理対策事業の2点を提示。下水道事業については「下水管敷設整備を年間10haから約7haにスピードダウンし、市街化調整区域には合併浄化槽の導入推進を行い、効率的な水質向上を図る」とし「全体計画は市街化区域に相当する513haに縮小し、整備費用を削減する」と方向性を示した。
ごみ処理では、ごみの資源化と減量化を強調。燃やすごみの戸別収集や資源ステーション設置などで「4年間で10年度比30%の削減を目指す」とした。また「焼却炉については廃炉とし、地域外交の考えの下、近隣自治体とのパートナーシップ、事業連携で安定的な処理体制を再構築する」と述べた。
同定例会の会期は3月15日までの31日間。一般質問は3月13、14、15日の3日間で予定されている。
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