逗子市は17日、記者会見を開き総額345億4100万円の2012年度当初予算案を発表した。うち一般会計は前年度比12・8%増となる198億5600万円で、実質的な予算としては過去最大級の編成となった。予算案について平井竜一市長は「依然として経済状況が厳しい中ではあるが、様々な課題を着実に推進する予算とした」と述べた。
税収は4年連続マイナス
一般会計の歳入は全体の約半分を占める市税が前年度比2600万円(0・3%)減の94億2400万円。依然として続く景気低迷などの影響から4年連続の前年度比マイナスとなったが、地方交付税が1億円(8・2%)増の13億2000万円、国庫支出金が1億5800万円(6・7%)増の25億4400万円を見込んだほか、市の借金にあたる市債を16億200万円(122・0%)増の29億1500万円起債するなどして補填。全体としては12・8%の増加となった。
歳出では、人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費が全体の50・9%。内訳では人件費が3億300万円(5・7%)減の50億5000万円、扶助費が3億900万円(8・7%)減の32億3900万円、公債費が8400万円(4・4%)減の18億2300万円。いずれも前年より減少したが、ごみ焼却施設や池子の市営住宅など6つの公共施設の再整備が集中し、整備にあてる投資的経費が前年度比およそ6倍となる30億7500万円と膨らんだ。市によると今回の予算規模は減税補てん債の借り換えを行った04年度を除けば過去最大規模という。
内容としては東日本大震災を受けて、防災対策の推進などによる安心安全のまちづくりを最優先の課題と位置づけた。また総合計画実施計画の2年目にあたることから「市民自治のまち」「子育てしたいまち」など5つの項目に添って事業を設定。池子40haの共同使用については「市民の機運を盛り上げ、早期の公園計画策定を目指す」とした。
主な事業は以下の通り(▽は新規)。▽特別養護老人ホーム整備費用の助成(4320万円)▼第一運動公園の再整備工事(5億1300万円)▽特定不妊治療の費用を一部助成(350万円)▼最終処分場の埋立容量の確保(9760万円)▼ごみ焼却施設の大規模改修(13億7600万円)▼ハザードマップ改訂など災害対策(2800万円)▽市営住宅用地の取得(2億6700万円)※数字は100万円未満切捨て
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